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盛岡だより 第4回 チャグチャグ馬コ

岩鋳・南部鉄器

今回は「チャグチャグ馬コ」を紹介させていただきます。

                                      文 写真  淺沼里沙子  

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出発前の様子1
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出発前の様子2
今年も「チャグチャグ」という鈴の音とともに、みちのく岩手に初夏の訪れを告げるチャグチャグ馬コの季節がやってきました。この日は前日から厚い雲に覆われておりましたが、心配されていた雨もなく、にぎやかに行われました。

チャグチャグ馬コは、毎年6月の第2土曜日に行われる、色とりどりの装束と鈴を付けた100頭もの馬が練り歩く馬のお祭りです。歩くだびにチャグチャグとなる鈴の音が名称の由来といわれています。

人々は愛馬の日頃の労をねぎらい、五穀豊作と無病息災を祈願します。馬の守り神とされる出発地の蒼前神社(滝沢村)に金糸銀糸、紅や紫の布で思い思いに着飾った愛馬をひいて参詣し、そのあと盛岡八幡宮まで15キロの道のりを約4時間かけて行進します。

奈良時代から馬の一大産地だった岩手県は、農業に馬が重要な役割を果たしていました。農耕用として農民が家族同様の愛情を注いで飼うようになり、人と馬がひとつ屋根の下で暮らす南部曲がり家が造られました。こうした愛馬精神から自然に生まれたのが馬の神をまつる「駒形蒼前神社」です。

チャグチャグ馬コは、もともと旧暦の5月5日に行われていましたが、農繁期と重なるため昭和33年から新暦の6月15日とされました。初夏を彩る風物詩となって、全国的な人気を集めるようになり、昭和53年には、国の無形民俗文化財に選ばれています。平成8年には馬の鈴の音色が環境省の「残したい“日本の音風景100選”」認定されています。平成13年からはチャグ馬コが参加しやすく、観客も増加するよう、6月の第2土曜日とされています。

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駒形蒼前神社
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駒形蒼前神社
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先頭は盛岡 桑島市長です。
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馬たちはおもいおもいの鈴 
装束を身につけています。
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バックに見えるのは岩手山です。
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仔馬も参加。
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チャグチャグ馬コをモチーフにした
岩鋳の壁飾り

                     岩鋳販売株式会社
                               淺沼里沙子


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