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                堂ヶ島から下田へ 

伊豆の旅・堂ヶ島/らんの里 


 新幹線で熱海に降りることは度々あったが、次の駅の三島で降りるのは今回が初めて。三島で昼食をとって、車で西伊豆の堂ヶ島へ向かう予定。三島は三嶋大社の門前町として発展した静岡県東部の町。富士山からの伏流水が町のあちらこちらから湧きだしている。水がきれいで美味しく、豊富なことから、それを利用し鰻を洗うことで泥臭さが抜け、美味しい鰻ができる。その為、三島では鰻屋が多い。今回の昼食はもちろん鰻。店から眺める庭園の池には、鴨が泳いでいる。その池も富士山からの伏流水とのこと。本日は天気が良く、富士山もくっきりとその姿を見せている。食事が終わると堂ヶ島に向かって出発だ。
昼食をとったお店の庭。  店の池。鴨が泳いでいる。
富士山を源泉とした湧水の池。 
湧水池。 富士山がくっきり。 

 堂ヶ島は西伊豆にあたる。黒潮の影響で、年間を通して温暖な気候。リアス式海岸と小さな島々が美しい。変化に富み、景勝地が多く、多くの観光客が訪れる。三島から堂ヶ島までは車で1時間半から2時間だろうか。堂ヶ島に近づくと、遠く雪をかぶった富士山が姿をあらわし、リアス式の海岸線と相まって、絵画にしたくなるような構図を私達に提供してくれた。途中、加山雄三の愛船・光進丸が車中から眺めることができた。海は穏やかで、風もなく、のどかだなと感じていたのだが、実は荒れていた。これから予定していた、堂ヶ島の遊覧船は、本日欠航となっていて、遊覧船での島めぐりは中止となってしまった。急遽、明日予定していた「らんの里堂ヶ島」見学へと変更になった。

 らんには特別興味がない。らんだけでなく植物自体にさして興味が湧かない。しかし予想に反して、なかなか見応えのある施設だった。植物園と自然の散策コースに分かれ、まずオーキッドゾーンと呼ばれる植物園へ向かう。斜面を上へ登って行くのだが、その通路が先に何があるのかわくわくさせるような作りになっている。途中まず建物の外観を目にするが、植物が絡まったコンクリート剥き出しの建造物で、なにか一瞬廃墟を見せつけられた思いだ。そしてその中へ入るとコンクリートの無目的と思えるような大きな空間に、大きな垂れ幕、カーテンがつり下げられている。なんとも無機質的な空間が気になる。エレベーターで上へ上がるとそこは別世界だ。エレベーターを降りた正面には、らんで彩られたツリーと、踊りながら歌うサンタのロボットが迎えてくれる。そして時々シャボンを放つ。全体は温かみのないコンクリート。しかし光をいっぱいに取り入れようとする窓と天井窓。そして空間いっぱいに広がる緑。鮮やかな花の色彩。それらが冷たさを打ち消す。コンクリートと緑とのコラボだ。人工物と自然が仲良くなった空間はなにより面白い。通路は大きく変化、うねり、外のフォレストゾーンへと誘う。そとは海と山々を借景とした公園が広がる。どこか回遊式庭園を思わせる。外へ出ると正面に大きな吊り橋がかかり、早くそこへ向かいたくてわくわくする。また展望台からの眺めは最高だ。また訪れたくなる公園だ。
 
蔦が絡んだ本館。 ここからエレベーターに乗る。
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らんのツリーとサンタ。サンタは
踊りながら歌う。
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拡大   館内は緑のジャングル。
木々を活かした通路。   
本館の外観。 拡大
 
長いエスカレーターでフォレストゾーンへ向かう。  

これからフォレストゾーンへ。 拡大
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吊り橋へ向かう。
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揺すったりしてはいけません。
駿河湾を望む。  拡大
 
   
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