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五箇山・白川郷合掌造り、飛騨高山、そして高岡市へ
五箇山菅沼合掌造り集落
羽田から富山空港までは約1時間。正味空を飛んでいる時間はもっと少ない。あっという間の到着だ。富山空港は河川敷にできた空港で大変珍しいと聞く。富山空港から向かう先は「五箇山・菅沼」。車は高速にのり、視界に入ってくるのは田畑とそこに点在する民家。車窓から見る住宅はどれもかなり大きい。屋根は黒色が多く、瓦には艶がある。民家と屋敷林が田畑の中に描きだす文様は、関東と比べて、はるかに等間隔に感じる。どこか幾何学的だ。旅行にて、ごく一般の住まいの集落、その仕様や構成を見るのは至極楽しい。特別な文化財、史跡を訪れるのは旅のなによりの楽しみだが、その土地の人々が暮らす集落や町並みも良い。その土地の生活から生まれる空気は、たぶん私たちが感じる旅情の源となっているように思う。 |
五箇山に近づくにつれて、森は深くなっていく。密度を高める木々。広葉樹や針葉樹。落葉樹、常緑樹。木々は多種にわたり、森は多様性を披露する。私が今回訪れた五箇山は、「五箇山菅沼合掌造り集落」。集落に隣接しての駐車場はないのか、車は少し離れた駐車場に停め、そこからエレベーター、地下道を利用して、集落へ向かう。なぜそうなっているか分からないが、まるで現代の文明の侵略を阻止するための仕組みのようだ。急勾配の茅葺き屋根の合掌造り。広い屋根裏部屋を持つ多層階の構造。合掌造りの建物は、武家屋敷でも寺院でもない。紛れもない、一般の人が、厳しい自然の風土の中で培った技術を駆使して建てられた、まるで自然と一体となった民家なのだ。集落の家々は、まるでこれ以上はない、というような美しい配置をなしている。そのわずかの間には水田があり、それらがより集落を美しく装い、里山の風景を作り出している。集落の周囲はブナ、ミズナラ、ケヤキなどの原生林の山々で、合掌造りの家々と美しく調和している。しかしこれは、借景などではなく、雪持林(雪なだれを防ぐ)で、暮らしを守る大切な役目を担っている。昭和45年(1970)12月菅沼の集落は国の史跡に指定されたが、集落の背後の山もその指定の範囲に含まれている。集落は小さくも、日本の原風景としての純度を極めている。そしてそこで今も人々が生活しているという現実が私たちを深く感動させる。 1994年 重要伝統的建造物郡保存地区(国史跡指定後に選定) 1995年 五箇山(菅沼、相倉地区)、白川郷がユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録された。 |
エレベーターで地下道へ。 ここから外へでる。 |
拡大 最初に目に入ったきた 五箇山菅沼集落の風景。 |
拡大 のどかな風景。 しかし背後は深い森。 |
拡大 懐かしい田舎の道。 |
拡大 田畑と美しく調和している。 |
拡大 展示施設になっている。 |
拡大 茅葺きの厚みを見る。 天然の断熱材だ。 |
拡大 茅葺きの軒裏を見る。 |
集落は豊できれいな水に 溢れている。 |
自然の水は、生活に 活かされている。 |
水路。どこもきれいな水が 流れている。 |
拡大 庄川 |
おみやげ屋さん | おみやげ屋さんで販売されていた しそジュースです。 |
拡大 | 拡大 とてもカラフルだ。 |
伝統的建造物群保存地区: 周囲の環境と一体をなし歴史的風致を形成している伝統的建造物群。住民が暮らしながらの保存が重要となるよう。市町村の条例により決定。 その中で特に価値の高いものを国が選定。 これが重要伝統的建造物群保存地区。 |
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生活感が漂う合掌の建物。 |
この五箇山・菅沼の集落から歩いて数分のところに、「合掌の里」がある。ここの合掌造りの建物のひとつが、今日の昼食場所。ここは、合掌造りのコテージなどがあり、宿泊や食事ができる。合掌造りの建物の中で、ご主人の話を聞きながら、大好きな日本酒と郷土料理を堪能した。 |
ここで昼食をとった。 | 拡大 |
ご主人からいろいろお話を伺いました。 | 拡大 お蕎麦、キノコ・野菜のてんぷら、岩魚 豆腐煮物、山菜盛合わせ、他など。 地元の食材が並ぶ。 |
岩魚酒? | 拡大 |
拡大 | 塩硝をたいてくれた。火薬の主原料となる。 江戸時代、五箇山では、 質の良い塩硝が作られた。 |
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