過去のエッセイ4

子犬のワルツ
 小学4年生の娘の弾くピアノの音色に耳を傾けている。曲目はショパンのワルツ6番。一般的に子犬のワルツと呼ばれている小品の名曲だ。軽やかなリズムとテンポ、明快なメロディーが心地よい。娘はどうみても集中力がなく、練習時間は1日25分が限界だ。しかし毎日聞いていれば、さすがの僕も曲のあらかたは、頭に入ってしまう。(僕は全くピアノは弾けないが、いい年をして歌の音楽教室へ通っている。)毎日聴いていると、僕なりこの曲をどう解釈して、どう弾くかいつのまにか全体像ができあがってくる。

 僕はある日娘の弾くピアノを聴いて「そんな曲は聴きたくもない。つまらないピアノを弾くな。そんなピアノならオルゴールで十分だ」と怒鳴った。いつもは僕に対して強気でえばっている娘だが、泣きながらピアノを弾いていた。普段はヘラヘラしているが、こういうときパパは怖いのだ。僕はその後続けて、「自分(娘)はこの曲をどう弾きたいか、どう表現したいのか、どう思い入れを込めるのか。それらがなければ曲を弾く資格がない」とまで言い切った。ピアノのタッチなど細かいことは分からないが、曲をどう色づけするか明快な解釈を娘に要求した。
 練習が終わると僕はショパンという人はどういう人だったか話して聞かせた。有名なピアニストの複数のCDも聞かせ、弾き方に大きな差があること、「表現する」という行為の前では、大ピアニストも小学校の子供も同じだ。そういったことを娘に伝えた。(よくも私のような素人が言ったものだ。おまけに「クラシックは守るべきテンポというものもあるぞ」とまで宣ってしまった。専門家が聞いたらなんて言うだろう?)

 何日か後、娘は、僕自身が想像して、やるであろう表現を超えた、繊細な時に大胆な弾き方をところどころ示してくれた。そして音符を追うのではなく、全体を通してまさしく自分の「子犬のワルツ」という曲を奏でていた。僕は言った。「ママ、どうだ。CDの外国のピアニストよりすごいぞ!」

 発表会は区の文化会館の大ホールで行われた。演奏の直前、僕は、ドキドキしている娘に向かって静かに言った。「うまく弾く必要などないんだ!表現しろ!思いをこめろ!」
娘は、軽くうなずき楽屋裏へ小走りに向かった。


おめでとう イチロー
おめでとう イチロー 大リーグ新記録 最多安打 84年ぶり
満員のスタンド 総立ちになる観衆 拍手の嵐。同じテレビ画像を何度繰り返し見ても見飽きない。日本人プレーヤーのその頂点を極める記録を誇りに思うと同時に、アメリカのファンの方々が、人種 国家という枠を超えて分け隔てなくエールを送ってくれた姿に感動する。そして心から感謝したい。中にはその記録達成に涙するアメリカ人もいた。私たちの感動は、純粋にベースボールを愛するアメリカの方々のおかげで、さらに高まったものと思っている。      ありがとう イチロー そしてアメリカの野球ファンの方々


ATHENS 2004 アテネ オリンピック
祭りが終わった後の一抹の寂しさ...アテネ オリンピックが終了した。
オリンピックでメダルを取ることの難しさはだれしもたやすく理解できる。メダルを取るためには、オリンピック代表を勝ち取ることを含め、選手たちは、私たちの目から見れば天文学的相手と、しのぎを削って相手を打ち負かさなくてはならない。メダルというゴール付近に近づけば近づく程、紙一重の実力者たちが、さらに多く待ちかまえている。紙一重の戦いには、運もあるだろう。しかしその「運」とて、選び抜かれた真の実力者のみ引き寄せる権利が与えられるものだ。そして最終ゴールに近づいても、彼らの練習量からみた試合時間など、ほんの刹那。彼らは、その瞬間にすべてをかける。日本国や郷里の期待という重い荷物を背負って。考えるだけで恐ろしい。試合中、体も頭も凍り付いてしまわないか?
 私たちは勝利者たちの険しい道程を思うとき、彼らの栄光は私たちにさらに大きな感動と勇気を与えてくれる。選手の皆さん。お疲れ様。感動と勇気をありがとう!子供たちに夢をありがとう!


ウェブマスターの災難、そしてお詫び
 私のHP制作用のパソコンがトラブルをおこし、機能しなくなってしまった。私はEC事業部に常駐しているわけではないので、そこのパソコンをいつも使用できるわけではない。おまけにECではない別の仕事が入り出張となってしまった。帰ってくれば連休。メーカーのサポートも受けられない。いままでは、どんなトラブルでも、ささやかではあるが自分の知識、経験を総動員すれば、いつもどうにか問題を回避すること
ができた。しかし今回は何度取り組んでもどうにもならない。そしてトラブルをおこしてから6日程たっても解決できず、パソコンを新たに購入する決意をした。購入に関わる金銭的な出費はもちろん痛いが、それよりも問題は、パソコンのセットアップだ。僕のパソコンは、長い月日の間にいろいろ蓄えられてきた設定がある。それをやり直すことがすごく恐ろしい。とはいえ意を決して設定を始めた。予想通りの大変な労力だ。おまけにハードもソフトも新しく手間はさらに広がる。
 現在もう一店舗、新規店のオープン準備をしている。そしてこだわりやさんの更新。これらにはまったく手がつけられない。どんなに忙しくても前に進めれば、辛抱できるし、満足もできる。私の今にはそれはない。進むどころか、過去にもどる作業をしているのだ。今の状況に悲しくなる。しかし考えた。いつも失敗を乗り越えて知識を増やしてきたのだ。そうでなくても新しい知識の習得ができていない私。これはいい機会なのだ。前向き・・前向き!!
 というわけで予告しておりました新店舗オープンはかなり遅れそうです。またこだわりやさんの更新は10日間滞ってしまいました。今この文章を書きながらようやく始まった次第です。皆様ごめんなさい。もうすぐ最低限の復旧ができますので、更新も逐次できるかと思います。



お知らせ
 日頃はこだわりやさん.comをご愛顧をいただき、誠にありがとうございます。
現在弊社では、こだわりやさん.comに続き、ネットショップ2号店「いろえんぴつ・・・色鉛筆/水彩画への誘い」を準備中です。もっと気軽に絵を描くことを楽しんでみよう!を主題に現在急ピッチに製作を進めております。全く内容の違うお店ですが、こだわりやさん.comに劣らない内容の深いものにしていこうと、毎日ウェブマスターが悪戦苦闘しております。7月いっぱいにはオープンしたいと思っております。
独自のアドレスをもつ別店舗ですが、スタッフは兼任となり、運営は和興スチール EC事業部が受け持ちます。今後オープン間近になりましたら、またご連絡させていただきます。その折りには皆様どうぞ一度ご来店下さいますようお願い申し上げます。
                                               店長
雨の日の運動会
 朝起きて空を見上げると重たげなグレー色した雲が空全体をおおっていた。そして運動会が始まり30分もしないうちに、雨が降り始めた。雨音がはっきり聞こえる。ただ乾いていた地面はまだ余裕をもって雨を吸収している。私の娘は小学4年生。娘の走るリレー競争が終わり、しばらくすると4年生全員による一輪車の演技が始まった。4年生は男女含めて全員で約60名。一輪車を使わない軽やかなステップを踏むダンスで演技が始まった。それが終わると全員が何組かに別れ、一輪車に飛び乗り、横並びに真一文字になって手を結び、走り出した。その後二人ずつの組みになり、校庭を大きく一周する。
 二人ずつに分かれて、手をつなぐのは、一輪車に飛び乗ることができない子の為に、飛び乗れる子が支えになれる為だ。乗るのに手を添えられる壁などない校庭の中、子供同士の小さな手が大事な支えになる。娘は一輪車が得意だ。相方の子は苦手。相方の子が一輪車から落ちると娘もすぐに一輪車から降りた。そして同時に手をつなぎ同時に一輪車に飛び乗る。不安定な一輪車。それに乗る不安定同士の小さな手が、微妙な力関係を生み、お互いを助けた。それはなにか妙に不思議なことにも思えた。
 その後60名の子供達は、手を結んだ二人ずつの組を維持しながら、直線を走るグループ、円を描くグループ、一文字に水平に手を結び位置を変えないグループにまるで、自然発生的に分かれていった。一見不規則なグループ化と子供達の走る一輪車のあいまいな軌道は、彼らの未完な技術を補おうとする必死さと、全員が一輪車に乗れた喜びとが入り交じったちょっと複雑な感情を、なにか象徴しているかのようだった。
 雨足は強くなり、校庭はぬかるみ、水たまりへと変化していった。その雨は彼らの動きを妨げようとしている。紅白の帽子も髪もユニフォームもずぶぬれになっていた。しかし雨は、時として明るい日射しが私たちにもたらす散漫な感覚を封じ、はるかに私たち見学者に集中力をもたらした。・・・・そしてまもなく運動会の中止が宣言された。


お弁当箱裏話
右画像はアルミのお弁当箱のページを作成するにあたって、私が女性スタッフにいろいろ注文をつけてつ
くってもらった弁当である。
その条件は、ごはんを多めに入れて。梅干しを入れて。おかずはできるだけ質素に、昔ながらのものにして。間違ってもハンバーグなど入れないで。などなど・・・・
そして当時どこでも使われていた新聞紙で包み、それをまた広げて撮影した。米は彼女の家で生産されたもの。梅干し、漬物は彼女の家の自家製。
ところで彼女の家の台所はなんと昭和20年~30年頃のもので、コンクリートの土間になにやらだるまストーブのようなものがある、それは風情?のある台所だった。もちろん彼女はそこで調理していない。別棟の普通の台所を使用している。
このお弁当なにやらすごくうまそうで、食べたかったが、彼女が自分で食べてしまった。
アルミの弁当箱の魅力も美味しさに相当寄与していると思う。
▲アルミのお弁当箱のページへ
はい帳 ご存じ? 
 はい帳なるものをご存じだろうか?昭和30年代前半にはかなり活躍した商品ではないかと思う。小型の食材保存箪笥で、全面と側面が網になっていて、通気性がよく料理を暑さや湿気から守ってくれるものだ。網なので虫も入らずその面では衛生的だ。
 昭和30年代前半はまだ電気冷蔵庫なるものはなかった。ところがわが家には氷を使う冷蔵庫があった。氷屋から、かき氷屋さんが使うような大きな氷の固まりを買ってきて、冷蔵庫にいれ、使用した。不便さ、不経済さは相当なものだ。その中で何を冷やしたのかは覚えていない。そうした状況の中で「はい帳」なるものが、かなり活躍した。たぶん料理を少しでも保存できるものはこれしかなかったのだろう?
 「はい帳」には冷蔵庫にない便利な面がある。現在では何でも冷蔵庫に入れて保存するが、冷凍は別として、料理を冷やし過ぎてしまって、硬くなり、また電子レンジで温め直すという不経済なこともおこってくる。また味もそれにより落ちてしまう。はい帳にはそういうことはない。そして冷蔵庫では、作ったすぐのまだ熱い料理を入れることはできない。冷まして入れなくてはいけない。これなどはい帳ではしごく簡単だ。しかしはい帳、残念ながら、そう長く保存できない。また洋風のキッチンには似合わない。そして置き場が困る。などいろいろ問題もある。
 もしスペースがあり、このはい帳が違和感なく溶け込む空間があれば、なかなか魅力的な製品だ。食器棚としても使える。なんといっても木の質感がいい。また上記で述べたように特異な才能も持ちあわせた道具だ。
 現在こだわりやさんで、展示も検討しているが、現実なかなか踏み出せないでいる。
拡大
オムライスを作る
 僕の好物のひとつにオムライスがある。どこかお子さまランチのイメージの強い料理だが、どうしてあな
どれない美味の洋食だ。これを考えた人の発想にただ敬服してしまう。わが家でこの料理を作るのは僕の仕事だ。しかしこの料理、結構難しい。ライスがケチャップでベタベタしてしまい、甘くなりすぎてしまう。そこで僕は次のようにしている。
 フライパンをよく熱し※、鶏肉、ハム、玉ねぎなど炒め、さらにごはんを入れよく炒める。そして塩を若干多めに入れる。塩味の薄めのチャーハンを作る要領だ。(これで味付け調味料としてのケッチャップが少なくてすむ。コショウも多めに入れる)そしてごはんを横の方に寄せてフライパンの底が見える空きスペースを作る。そこへケチャップを入れ、すばやくかき混ぜケチャップの水分を飛ばすのだ。すぐには焦げ付かないが、手際よくやらないと焦げつきをおこすので注意。ケチャップだけ炒めるのだから様子がよく見えて注意できると思う。そしてごはんと混ぜ合わせる。これでごはんがケチャップでベタつくのを、かなり防げる。そして別のフライパンで薄焼き卵を作り、その上にケチャップごはんを適量に入れる。そこからクルッと丸めるのが僕の得意技。これが難しい場合は皿にケチャップごはんを細長く盛り付け、薄焼き卵をのせて、布巾で卵を丸め込むようにして形を整えれば、お店のように簡単に形よくできる。ケチャップが多めが好きな人は卵の上にケチャップをかけることで調整する。ケチャップはどうせのせるなら、ちょっと美しくデザインよくのせてほしい。
 この方法はどこかの洋食屋さんがやっているのをテレビで見て、まねたのではないかとおぼろげに記憶している。
※鉄のフライパンをお使いの方は最初の充分な加熱をお忘れにならないようお願いします。通常の鉄のフライパンは加熱を充分にしてから油を入れ、南部鉄器はお早めに油を入れて充分加熱してください。
 
今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
 1月6日「そばを打つ」と称して木製品「そば道具」より、今年の新規展示を開始しました。これに続きまして「囲炉裏」「ちゃぶ台」とちょっと懐かしい?道具達を登場させる予定です。

自然の恵みから生まれた木の道具達。母の、祖母の代から大事にされてきた道具達です。私達はそれらにそこはかとない憧憬を持っています。私達の意識から離れ、忘れ去られたかのように思えても心の奥底にしっかりと日本人の原風景として刻まれているはずです。.......・・どうぞどっしりとした木の道具達が傍らにある生活を少しだけ思い浮かべてみてください。
                                ウェブマスター
▲和雑貨・和の道具達
サンタへの手紙 サンタからの手紙
 24日の夜、小学校3年の娘はなかなか眠りにつけないようだった。なぜなら明日の朝には枕元にサンタからのプレゼントが置かれているはずだから。
 眠るにはまだ早い夜の時間。娘はプレゼントをくれるサンタのためにと「手紙とミカン一個」を枕元に用意した。そして言った。「サンタはミカンを食べて、英語で返事をくれるよ」。(手紙はなかなか感動ものの内容・掲載は不可)一瞬僕とママはビクッとした。そしてすぐに悟った。配達に忙しいサンタは「Thank you.」としか書けないはずと。だから娘が眠った後、枕元にプレゼントを置き、サンタへの手紙とミカンを隠し、「THANK YOU **」と書いたサンタからの手紙を置いた。
 そして朝。娘は大喜びで携帯電話のおもちゃを手にした。(電話はできないが写真が撮れてメールが書ける優れもの)そしてすぐにサンタからの手紙を開いた。「この字は見たことがある。」とにやり。僕も一緒に手紙を見たが、それは没個性の字で決してママが書いたとは悟られないはずだ。それは本物のサンタの手紙だと一応娘を納得させた。

 僕には解せないことがある。小学校3年ともなると学校で立派に情報交換の場があり、「サンタはパパとママだ。」と流布されているのではないか?...でもそれでは真顔でサンタに食べてもらおうとミカンを置き、感動ものの手紙をサンタに書くだろうか?
もしかしてパパとママを楽しませるために一世一代の演技?いやそんなことできるはずない!
 謎は深まるばかりだった。


クリスマスソングが好き
 12月になるとピアノに向かってクリスマスソングをよく歌う。弾くと言いたいところだが僕はピアノが全く弾けない。ただ音とりをするためだ。クリスマスソングとはどういうものかという範疇があるかどうかは知らないが、市販のクリスマスソング集を構成するどれもが珠玉の名曲だ。それは踊り出したくなるような陽気さであったり、暗がりの中、一条の明かりのもとで祈るまた歌唱する風景であったり、しんしんと降る雪と
それにあい対する暖炉の火と家族の笑い声だったりする。この時ばかりは、クリスチャンでもない自分が、ほんのちょっと敬虔な信者に変身するときだ。
12月の休みの日はテレビを少し消して、クリスマスのCDをBGMにして、耳を傾けながらHPの作成をしていることと思う。これで仕事がはかどると思いきや、さにあらず。だいたいじっとしていられなくなり、楽譜をとって歌いだし、仕事が中断してしまうのだ。


楽譜をみてポピュラーを歌う
♪♪♪『百万本のバラの花を~♪』 ご存じ加藤登紀子の歌う「百万本のばら」の一歌詞だ。どこか切ない歌詞と覚えやすいメロディーで大変人気となった名曲だ。今では学校の教科書にも取り上げられているのではないだろうか? この歌は音域が狭く、鼻歌混じりに口ずさむ、どちらかというと平易な歌と思っていた。(普通私らが歌うときは楽譜など読みはしない。まず当たり前に耳で覚える。ただこれで結構ウソを覚えてしまうのだが) だが実際、楽譜を見て歌ってみるとなかなかむずかしい。十六分音符、付点十六分音符が散らばっていて、その音に日本語の自然なアクセントが対応するようにかなり工夫された訳詞がつけられている。だから鼻歌の様に気を抜いて歌うと、曲の繊細なニュアンスが飛んでしまう。楽譜を見て歌ってみると、作曲者、作詞者の意図が見えてくることがある。これを大事にしなくてはいけない。歌は心だというが、独りよがりの思い入れでシャンソンが日本の演歌になってはまずい。歌うときの思い入れは、
音符を通して歌う以上ある程度計算された抑制が必要だ。・・・・とこんなことを思ってしまったが、そんなこと考えて歌っては歌が楽しくないと言われるだろう。ごもっとも!! でも最近ポピュラーを歌う時も楽譜を見る習慣がついてしまったのだ。・・・・・・・・・とはいっても、カラオケに行くとお酒も入ってか、そんな考えは木っ端微塵となる。それどころか声域の高い自分は、曲の最初の音(音域)を拾うのに十数秒かかる有様だ。 


プロジェクトX
 最近テレビで特に面白いのは、NHKの「プロジェクトX」だ。この番組を見たことがない方もおられるだるが、中島みゆきの歌うテーマソング「地上の星」はご存じだろう。大きな目的に向かって、困難や障害を排し突き進んでいく人々の姿に、おもわず涙してしまう。すこぶる良質の番組だ。「無理・できないという言葉を嫌う人達」である彼らは、困難に立ち向かい、時にはくじけそうになるも、いつしか大きな目標を達成させる。テレビでのインタビューに答える彼らの物静かな語り口が、克服していった人の達成感をより際立たせる。
 この番組を見て、このような人達はほんの一握りの人々で、我々には関係ないと答えたら、それは私達にもあるであろう「挑戦者」としての資格を放棄したことになる。成し得る人がいる。その成し得る人は私であって、あなたであって何が悪い。皆に与えられた権利なのだ。
職場、学校で見てもらいたい良心の番組だ。下手なマニュアル本、道徳書よりはるかにいい。 


NHKで南部鉄器を紹介!
 9月30日。NHK朝のニュース番組「おはよう日本 まちかど情報局」にて南部鉄器のキッチン用品が紹介されました。今、南部鉄器が注目されているひとつに電磁調理器対応があげられています。歴史のある、工芸的な面を強調されがちな南部鉄器ですが、有磁性のある鉄、そしてその頑丈さから極めて電磁調理器との相性がよく、後は接地する底面の平らさと、熱が発生するための底面積が必要なのですが、現在では鍋 フライパンの多くはその形状となっております。また鉄瓶の一部にも対応する商品が出ております。
 放映の中間部ではアイデア商品が紹介されていました。その商品は「鉄しゃもじ」です。NHKですのでメーカーはふせられていましたが、これは「岩鋳」さんの商品です。この商品は着眼点が面白く、鉄の特性を見事に利用した実用性の高い商品となっています。
 そして最後に家庭ダッチオーブン(鉄器の鍋)の紹介でした。一般のご家庭を通して「料理をおいしくする」「調理が楽しくなる」などの説明が行われておりました。

テレビを見た筆者より:
鉄器はその現代性から、さらに注目を集めるのではと思っています。そしてその現代性は、あたたかな質感、歴史ある工芸品という一見相反する魅力を兼ね備えているからさらに引き立つものと思っています。



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