お客様へのおたより
「フライパン・鍋に茶褐 色の錆びが浮き出てきてしまいました。」・・・・・・・・ 南部鉄器のフライパン・鍋のお手入れについてお答えさせて頂きます。 |
私どもも、たまにしばらく使わなかったりする時、錆が浮いてくることがあります。 特に南部鉄ではなく通常のフライパンや中華鍋も同じです。これらは塗膜もありませんのでより理論的にはより錆びやすいです。 しかし通常使っているとほとんど錆びさせていません。調理終了後、よく水分を飛ばし、 常に油膜で覆われているからです。 お手入れの基本は、亀の子束子(これは天然素材で適度な硬さ、そしてしなやかさを持っているので、お奨めです)でよく洗い(通常お湯か水だけで洗います。)、その後火にかけてよく水分を飛ばし乾かします。 ●もし錆が出たら まず、錆を亀の子たわしで、出来るところまで擦りおとし、(錆は残っていてもかまいません)十分水分を飛ばし、油を均一塗って下さい。これが最も大事です。フタ、本体とも同じです。錆が気になる時は、これをしばらく続けて下さい。クレンザーは研磨剤入りですので、その時は少しきれいになるかもしれませがせっかく在る塗膜を早く傷め、必要以上に油膜を奪いさるので、お奨めできません。 ●さらに進んだお手入れ(シーズニング) まずは上記のように洗います。そして薄く油を塗ります。そして火にかけます。火は中火以下に設定します。油は薄く塗ります。厚く塗ると煙がたくさん出て危険ですし、また後で剥がれることがあります。時間にして4~5分です。あまり長く行うと表面を傷めますのでご注意下さい。毎回行う必要はありません。(通常は乾かし、油を塗るだけで十分です。) フタも出来ますが、コンロの上に載せてはいけません。危険です。手で持って実行して頂くようになります。熱くなるので鍋つかみなど使い、十分ご注意下さい。かならず短時間で終えて下さい。 ご注意: 電磁調理器ではできません。カセットコンロを使用して下さい。 ●毎日のご注意として、常に油が表面を覆うような使い方をして下さい。例えば、油を使わない鍋ものなどしますと、特に油分が奪われます。その時は意識して、表面に油を補給するようにして下さい。 ・鉄は水分を飛ばし、常に油膜に覆われた状態で使っていくとだんだん年月が経つに従い、錆びにくい鉄になります。表面が酸化被膜に覆われるようになるからです。昔の鉄瓶など、錆びなくなったものを、よく見かけます。 ・私の場合、正直、たまに錆が出たとしても、まったく気になりません。天然素材の証ぐらいに考えています。頻度を上げて使っていくうちに、見えなくなったりします。一番のお手入れは、たくさん使用し、使用後よく洗い、水分を飛ばすことです。 ・錆は鉄分が流失している証です。ホーローをすれば出ません。南部鉄器の特長は、あえて表面を完全に覆うような塗膜を使わないことでよりよい油なじみと、よりよく熱を伝え、健康に役立つ良質な鉄分の補給が出来るようになっていることにあります。どうぞ健康維持にもお役立て下さい。 |
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