川越・クレアモール通りから大正浪漫夢通りへ  | 川越・藏造りの町並み | 川越・菓子屋横町 喜多院
川越・藏造りの町並み

 「川越一番街(蔵造りの町並み)」は、蔵造りの町屋が建ち並ぶ。(町屋は町人の特に商家の住宅で、また商いの場ともなっていた。)川越は日本三大蔵の町と呼ばれている。重厚な蔵造りの町屋は菓子、食事処、服、つけもの、雑貨、道具、床屋等多岐にわたり、それら建築物は、決してテーマパークの様なものではなく、生活に根ざし、今も暮らしが息づいている。さらに神社・仏閣、洋風建築が散在し、江戸の面影をいっぱいに宿した歴史的建造物とともに町の景観作りに参加している。時代の異なる建築物の同居は、ことさら面白い。そして違和感なく町並みとして溶け込み調和している。 通りを奥に進むと、少し右手奥に、この通りまた川越の象徴でもある木造三層構造の「時の鐘」と呼ばれている鐘楼が建つ。機械式になったものの、今でも鐘を打ち、時を告げている。蔵造りの町並みは1999年に「国の重要伝統的建造物群保存地区」に指定された。また「美しい日本の歴史的風土100選」等多くの選定、賞等を受けていいる。
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豆専門店
蔵と点在する洋風建築がよく調和している。
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亀屋。天明三年(1783)創業。菓子屋さん。
重量感がある。
風鈴が下がっている。
伝統とモダンなデザインとの
融合もおもしろい。
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どこか郷愁を誘う。
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埼玉りそな銀行川越支店。国の登録有形文化財。
大正七年竣工。旧八十五銀行本店。
蔵と洋風建築。
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陶舗やまわ。類焼を防いだであろう蔵。
耐火建築。
奥は長喜院。 心地よい木の壁。
昔はよく見かけた。
服部民俗資料館 拡大
表具店。懐かしい看板です。 拡大
時の鐘。川越のシンボル的存在。
軒先のそろった町並み。
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無垢の太い梁。

 シャッター通り(さびれた商店街)が全国に広がっている。人口減少、都市の変化、ライフスタイルの変化、郊外に増える大型総合ショッピング施設・・・・いろいろと原因はある。また後継者がいないということもあるかもしれない。しかし希望のないところに後継者は育たない。希望のあるまた希望を育てる町、地元愛・意識に満ちた町、住民が活性化させる町、景観を次の世代に残そうとする町・・・そんな町を真実多くの人は望んでいるだろう。またそういう町は他の町からも人が多く訪れてくれるだろう。そして郷土愛をもたらす空気がたくさん満ちた町、そこで育った子供達は、町を誇りに思い、一生、故郷を思い続けるだろう。川越の町を歩きながら、町、町並みについて考えてみた。川越は、いろいろな好条件にも恵まれ、文化遺産が多く残った。また東京から近いという地の利がある。しかしそれらを活かし実行するのは、「人」である。また「思い」であろう。行政と住民が手を携え、地道に努力を重ねたに違いない。そしてその努力とは古さの維持とかいうものだけでなく、いきいきした生命を吹き込むという、実に難しい作業にも挑んだのだと思う。



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