東京散歩 「浅草界隈」


 上野駅の東口を出て浅草通りを隅田川方向へと向かう。歩道が広く真っ直ぐな道が、隅田川にかかる駒形橋へと延びる。途中、数多くの仏壇仏具店が軒を並べる。上野には寺院が多いせいだろうか。この多くのお店、どうしたことか、進行方向に対して右手側に建っている。これは南側に店をおくことで、日差しを防ぎ、製品が傷まないように配慮した結果と聞く。(通りの南側に店を出せば入り口や窓は北を向くから?)この通りは別名「仏壇通り」というらしい。日本一の規模を誇る。上野駅から駒形橋へ向かうほぼ中頃に菊屋橋の交差点があり、このあたりから左手方向が有名な合羽道具街である。通りをさらに進むと、お目当ての駒形橋に到着。特別、橋を見たいわけではないが、浅草界隈の散策の一応出発点である。



 隅田川から目線を上げて向島方向に目を向けると、これは見事・・・「これは1級の観光地!」とおもわずため息をついてしまう。右手より東京スカイツリー、ライフタワー、アサヒビール吾妻橋ホール、アサヒビール本社、墨田区役所。そして墨隅田川、高速道、青い空、白い雲。・・圧巻だ。・・文化だ!。見とれながらアサヒビールに向かって歩みを進める。時々変哲もない建物の間から東京スカイツリーを望む。これもまたいい。
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駒形橋から撮影。
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こんな光景もいい。



  アサヒビール吾妻橋ホール(スーパードライホール)はみんな「うんこビル」と呼んでいる。これ本当は「炎」で、フランスの有名なデザイナーの作品らしい。しかしこのデザインは傑作と思う。これだけ皆の印象に残るデザインはそうはないからだ。残念ながら今回、中には入れなかった。
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アサヒビール吾妻橋ホール
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アサヒ本社ビルのそばより撮影。



 さらに川沿いを先に少し進むと、「隅田公園」である。隅田公園は※1隅田川の両岸、浅草と向島に分かれている。桜の名所で、吾妻橋から桜橋までの両岸に、1000本近くの桜があり、日本のさくら名所100選に選ばれている。そしてスカイツリーが登場したことで、隅田公園の桜は、最も人気スポットになっているようだ。私もテレビで何回となく拝見した。隅田川の岸に咲く桜。その木々、花の間から見える東京スカイツリー。スカイツリーがより華やかに見える配置である。
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おしゃれな水上バス。
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隅田公園より。
※1 隅田川
隅田川は、東京都北区の新岩淵水門で荒川から分岐し、新河岸川・石神井川・神田川・日本橋川などの支流河川を合わせ、東京湾に注ぐ全長23.5kmの一級河川である。(ウィキペディア)

 私の家の近くには、石神井川が流れている。私は何回も川沿いを歩いた。かなりの距離歩いたと思う。時間にして2時間半ぐらい一気に歩く。しかし石神井川の終着点を見たことがない。・・・そうなのか!隅田川になるのか。そこまで今度行ってみよう。 
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隅田川の遊歩道と隅田公園。



 牛島神社は向島側の隅田公園に隣接しているのか、また公園内にあるといっていいのかよくわからないが、ともかく公園と一対に見える。約860年前に創建された神社である。須佐之男命(すさのおのみこと)、天之穂日命(あめのほひのみこと)、貞辰親王命(さだときしんのうのみこと) を祭っている。この神社で特に有名なのは「撫で牛」。自分の体の悪い部分を触り、牛の像にて、その同じ場所撫でると病気が治るという。とりあえず実行してみた。
牛島神社。 拡大
鳥居と拝殿。
左手に「撫で牛」。 神社とツリー。



 牛島神社の近辺には、大きな橋が架かっている。その橋は言問橋(ことといばし)である。
(言問とは美しい言葉である。その名称は在原業平の歌に由来するらしい。)橋の上にはアーチのようなものはなく、直線的な橋である。この橋を含めた通りは「言問通り」と呼ばれ、浅草、入谷方向へと延びている。この橋には悲しい歴史が刻まれている。1945年3月。※2東京大空襲のおり、この橋及びこの周辺でたくさん焼死者がでた。空襲の後、死体の山が築かれた。東京大空襲の悲惨さを最も経験し、今にそれを語り継いでいる橋である。橋の石積み部分には今でもその名残があるそうだ。

※2 東京大空襲
1945年3月10日のアメリカ軍による空襲。1日で約10万人が死亡した言われている。今までの爆弾から焼夷弾中心の攻撃となり、また軍事工場、精油所等のピンポイント攻撃でなく、一般市民の市街地を全面的に焼き尽くす攻撃に代わった。また攻撃は時期的に強い風が吹く時期をあえて選んでいる。大火災を利用した東京壊滅攻撃、無差別攻撃であった。
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言問橋
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言問橋を下から撮影。
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言問橋より撮影
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浅草側の隅田公園



 浅草にはたくさんの見所がある。浅草寺、浅草神社(三社様)、雷門、花やしき、合羽橋・・・・しかし今回の目的は浅草周辺ということで、浅草はメイン商店街をまわるだけにした。
 いろいろな通りをまわりながら、昼食をとろうと、お店を探すが、ランチのピーク時を過ぎているにもかかわらず、どこもお客さんでいっぱいだ。特に人気店は長蛇の列。ならぶのは絶対いやなので(ならぶならまずいものを食った方がまし)、浅草中心部から少しは離れたすいているお店、天ぷらのお店に入った。すいていれば、お酒もゆっくり飲めるというもの。
浅草中心部については、かなり昔、ウェブマスターの旅行記として掲載しました。こちらです。  ▼下町 「浅草」



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