松徳硝子/うすはりグラス 工場を見学


うすはりガラスはすべて手作りで製作されています。
工場
工場の中央の窯。温度は1,300~1,400度に保たれています。
窯の火は24時間、365日消えることはありません。ガラスの溶融(釜炊き)は
夜通し行われます。翌日の製品の仕上がりを決めるとても重要な仕事です。

鋳型(金型)。高温のガラスを吹き込む為、内部にコルクを貼り層を作っています。

うすはり 製造工程。
玉取り
うすはりは、吹き棹(さお)を使い、金型にガラスを吹き込む、「型吹き」と呼ばれる
製法で作られます。ツボの中で溶けているタネ(ガラス)を吹き棹で巻き取り、
形を整えた後、棹から丁寧に息を吹き込み、グラスの核となる「下玉」を吹きます。

吹き
吹きの職人が、下玉が付いた棹を再びツボに入れ、規格にあった必要な重量だけ
タネを巻き取ります。その後、りんと呼ばれる椀状の鋳型でタネの形を整えた後、棹を
上に向け、息を吹き込み、膨らませます。(ブロー) その後、タネの最適な状態を
見極め、金型へ吹き込むことで、金型に沿って薄く綺麗に膨らみ、グラスの
形状に仕上がります。美しく均一な厚さに吹くためには、長年の経験と高い技術、
優れたセンスが要求されます。吹きは、グラス作りにおける最高の見せ場です。
除冷
吹いたガラスをそのままにしておくと、急速に冷えて、歪みが生じ割れてしまいますので、
除冷炉に入れ、ゆっくりと常温まで冷却します。
火切り
ダイヤモンドの刃でキズをつけ、バーナーを当て、余分なガラスを切断します。
平摺り
金剛砂で摺ってグラスの断面を平らにします。摺りは2度行います。繊細な技を要します。 
口焼き
口を焼いてエッジをなめらかにします。口部の角を溶かし、異物感の無い滑らかな
口当たりのグラスに仕上げます。繊細な飲み口のグラスにするための重要な工程です。
最終検査
お客様にお届けする全てのグラスを、規格に合った仕上がりであるかどか
検査します。規格に合わないグラスは、壊して溶かし原材料に戻します。

グラスは多くの職人の手から手へと渡り、美しいグラスが出来上がります。



▲うすはりグラスのTOPページへ