酒井産業の森林の活性化、森林環境の保全に関する取り組み

資料提供 酒井産業株式会社

FSC認証制度
 FSCとは「Forest Stewardship Council」の略で世界全ての森林を対象とし、環境保全の点から見て適切で、社会的な利益にかない、経済的にも継続可能な森林管理を推進することを目的とする非営利、非政府の組織です。FSCのマークをつけることで、違法伐採された木材との差別化をすると同時に、木材のトレーサビリティを行なう事が可能となります。
 FSCは「木材利用」と「森林保護」を目的とした新しい取り組みです。本部はドイツのボンに在り(発足時メキシコ)、世界65カ国が参加。日本でも認証取得者が年々増えており、2009年現在976社が認証を取得しております。森林崩壊を食い止めるには、今残っている自然の森林を出来る限り保全するというのが一番です。FSCは森林全体のバランスを壊さないように配慮(管理)しながら木を生産し、「森林に優しい木製品」を消費者の方々に提供するための活動です。



3.9GREENSTYLE運動
 3.9GREENSTYLE(サンキューグリーンスタイル)とは、京都議定書で定められた日本のCO2削減目標6%のうちの3.9%(約1300万t)を森林の活性化によって達成を目指す新しい運動です。木は苗木を植えてから使える大きさの木に育つまでには約50年かかると言われ、その年月の中でも特に活発な成長過程にあたる20~30年頃が最もCO2を吸収して炭素を固定すると言われています。

 3.9GREENSTYLEは、京都議定書で定められた、“日本の森林による1300万炭素トンのCO2吸収”の目標達成のためのこれからのライフスタイル提案です。1300万炭素トンは、日本が約束した二酸化炭素平均排出量6%削減の3分の2にあたる3.8%に相当します。CO2を吸収してくれる日本の森林に感謝(サンキュー)しながら、目標の3.9%(サンキュー)の達成に向かって、国産材製品を身近にもっと取り入れてください。

 みんなで止めよう温暖化。


 CO2の吸収や国土を災害から守るといった森林の持つ多くの働きを発揮させるためにも、国産材を使って森林を育てることは大切なことです。そして2005年度から、国産材をみなさんにより広く利用していただくため、林野庁は、「木づかい運動」としてPR活動を強化しています。特に、毎年10月を「木づかい推進月間」として集中的な取り組みを実施することとしました。地球温暖化を防止するためにも、みなさんとご一緒に、この運動をすすめていきたいと考えています。



間伐材の有効利用
間伐とは・・・・・・・・
 間伐がされず放置された森林は・・・
 幹が細いもやしのような林は、風雪等の被害を受けやすくなります。
根がしっかりと張れず、山崩れを誘因する場合があります。
林内に光が当たらず、下草などが生育できず、水源のかん養や水質の浄化に影響を与えます。
表面を流れる雨水によって土砂災害がおこる場合があります。
枝が枯れ上がり、光合成を通じた二酸化炭素の固定が十分にできなくなります

 木が成長すれば森は必然的に込み合います。込み合えば太陽の光が入らなくなり、植物の成長過程において必要な光合成活動が出来なくなります。その結果養分が行き渡らない、もやしのような細い木の林になってしまいます。そこで森の中に光が差し込むよう、木を間引いて木と木の間隔を開ける作業を「間伐」と言います。
 若い森林は成長が旺盛で二酸化炭素の吸収能力もありますが、年数を経過すると成長が衰え、二酸化炭素の吸収も弱まります。こうした老齢な森林になる前に伐採してその恵を頂き、木材の有効活用をするとともに、また植林を行う事により成長が盛んな森林を育てて行くのです。



木育とは、
 平成18年9月に閣議決定された「森林・林業基本計画」において、市民や児童の木材に対する親しみや木の文化への理解を深めるため、材料としての木材の良さやその利用の意義を学ぶ教育活動を「木育」といいます。木育推進協議会では、木育の推進を以下のようにステップ1~ステップ3の活動段階を推奨しています。
step1 木材に「触れ、感じる活動」
step2 木材を用いて「創り、楽しむ活動」
step3 木材と環境について「知り、理解する活動」

<酒井産業さんの取り組み>
 弊社は、今後とも国産材の活用を行っていきます。生態系の守られた森作り・放置間伐材など問題視し、小径木・節持ち材の有効活用の研究、その製品化を行って参ります。それと平行し、「木育」(幼児から成人まで対象に、木とのふれあいで暮らしを豊かにし、未来に豊かな森を育てること)に積極的に取り組みます。林間での学びの場所の創造することが子ども達にとって望まし環境ですが、立地環境上それが難しい施設もありますので、教育現場に森林を限りなく再現することに取り組んでいきます。その方法として、「木かべ」(小径木、節持ち材など間伐材特有のデメリットをメリットにチェインジした画期的な製品)の普及がもっとも効果的であると考え、幼稚園、小学校、中学校、高校、大学、企業、官庁、公共施設、福祉施設、老人ホームへと木のぬくもりを届けていきたいと考えています。また、国産材の需要が高まることによって日本の森の持続的な活用(林野を育成する山師、一次加工の製材師、2次加工の木地師の仕事確保、後継者育成への取り組み)が実現し、国産木材商品が普及することで自然溢れる豊かな国土を未来の子ども達に残していけると考えます。森のことを考えていける子どもたちを育てる環境を作り、50年後、100年後、1000年後に豊かな森を残すことを目指しています。



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