七ツ森工房 ブックエンド 風の賢治 佐々木健太郎 作・・・南部鉄器の世界

七ツ森工房 ブックエンド 宮沢賢治   佐々木健太郎 作    南部鉄器
七ツ森工房 ブックエンド 風の賢治 佐々木健太郎作/南部鉄器 七ツ森工房 佐々木健太郎 作
南部鉄器「ブックエンド 風の賢治」。

 伝統工芸士・佐々木健太郎氏は岩手県雫石町、七ツ森に工房を構える。※1七ツ森は、宮沢賢治の作品にも登場する賢治ゆかりの地だ。イーハトーブの風景地として国名勝に指定されている。
 このブックエンドをながめれば、すぐに宮沢賢治と分かる。このオブジェの原型は、大正15年、花巻農学校付近の田で撮影された有名な写真。それは※2ベートーヴェンの姿を真似たとされている。ブックエンドには、そのモノクロ写真が伝える賢治のビジュアル情報が、輪郭を除いて一切カットされている。ただ、2次元的な、深い漆黒のシルエットがくっきりと浮かび上がっているのみだ。
 単純化されたからこそ、頭にはっきりとその残像が残り、より強い印象を与えてくれる。そして、そこに表出された賢治のオブジェは、実に南部鉄器という素材の凛とした存在が、大きな役割をはたしている。制作対象と素材との蜜月関係を確信し、南部鉄器の作家が「宮沢賢治」を選んだこと自体が、もう見事なのだと思う。ちなみに賢治は盛岡で青春時代を送っている。そして盛岡の伝統工芸である南部鉄器。この関係もなにか意識される。

※1ベートーヴェン:・・・賢治が音楽を愛し、とりわけ、ベートーベン狂いであったことはよく知られている。私はある著書で、かの有名な賢治の写真がベートーベンの姿(「小川のほとり」と題されている肖像)を真似してとった、いわば茶目ッ気あふるる写真ではないか・・・ということを指摘したが・・・・・・
イーハトブ通信 ソナタ「楢ノ木大学士の野宿」宮城一男より抜粋
七ツ森工房 ブックエンド 風の賢治 佐々木健太郎作/南部鉄器
あなたの知識を賢治がささえる
※2七ツ森:実際7つの森「生森、石倉森、鉢森、稗糠森、勘十郎森、見立森、三角森」からなる。



▼盛岡そして宮沢賢治2(宮沢賢治)・・・宮沢賢治の「注文の多い料理店」を発刊した盛岡の「光原社」をご紹介しています。また「銀河鉄道の夜」についてのお話です。



七ツ森工房 佐々木健太郎

七ツ森工房 佐々木健太郎

佐々木 兼作(健太郎)

略歴
1946 (S21) 秋田県鹿角市に生まれる
1962 上京 鋳造の道に入る
1972 南部鉄器の盛岡へ
1980 鉄瓶、茶の湯釜制作へ移行
1991 雫石町に七ツ森工房設立
1992 盛岡手づくり村創作展にて技術賞受賞
1993 盛岡手づくり村創作展にて大賞受賞
1994 盛岡手づくり村創作展にてデザイン賞受賞
1995 宮沢賢治の詩「溶岩流」を参考に西根町焼走り溶岩流散策路へ柵支柱設置
1996 全国伝統的工芸品展にて、鉄瓶で入賞(以後入選3回)
1997 伝統工芸新作展にて初出品初入賞(以後入選5回)
1998 伝統工芸士認定(金工品)
他、南部鉄器協同組合新作展にてデザイン賞等6回受賞
2001 しずくいしギャラリー創設メンバーに参加



七ツ森工房 ブックエンド 風の賢治 佐々木健太郎作/南部鉄器 七ツ森工房 ブックエンド 風の賢治 佐々木健太郎作/南部鉄器
拡大 2体1組です。
七ツ森工房 ブックエンド 風の賢治 佐々木健太郎作/南部鉄器 七ツ森工房 ブックエンド 風の賢治 佐々木健太郎作/南部鉄器
裏側
ゴムが付いています。



七ツ森工房 ブックエンド 風の賢治 佐々木健太郎作/南部鉄器 七ツ森工房 ブックエンド 風の賢治 佐々木健太郎 作

材質:鋳鉄

サイズ:W8.5×D6×H18.5cm

重量:約1Kg(1組)
商品番号 商品名 価格(税込) 数量 購入
NM-001-00 七ツ森工房 ブックエンド 風の賢治
佐々木健太郎 作
¥4,320 --- 完売



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