木製品の使い方・お手入れの仕方・木製品の知識

資料提供 (株)曽南
まず初めに
使い始める前に
まず、アク抜きをして下さい。小物は洗い桶やボールに水をはって、酢をおちょこで1~2杯入れその中に浸します。おひつなどは、中に酢水をはって下さい。時間的には、2~3時間が適当です。(米のとぎ汁も効果的です)
その後かるく水洗いをして、布巾で軽く水気をふき取り、日陰干しにしてからお使い下さい。

使うたびごとに
必ず水にくぐらせ、布巾で水気をふき取ってから使用して下さい。食品の臭いや色が浸み込みにくくなり、黒ずみを防げます。
日常のお手入れ
洗う
・使用後はなるべく水洗いをし、速やかに水気をふき取ります。木地の美しさにポイントを置いたものは、なるべくカラぶきを。

・油気がついた場合は、薄めた千載で洗い、よくすすぐこと。黒ずんできたら、米のとぎ汁に浸けてこすります。漂白剤の使用はまな板のみにして下さい。

乾燥
・洗った後は、充分乾かしてから片付けて下さい。生乾きはカビの原因になります。

・乾かすときは陰干しを。直接日光に当てると、反ったり割れたりする恐れがあります。まな板だけは、日光に当てて消毒して下さい。

保管
・充分乾いたら、吸水性の良い紙(新聞紙か紙袋)に包み、通風性が良く、ある程度湿気のある所にしまって下さい。
こんな時
木とかび
カビの原因は、ヨゴレと湿気。食品のカスが残っていると、カビの原因になります。
使用後は、食品カスを残さないように、丹念に洗って下さい。スポンジ等も清潔なものを使うこと。湿気の方は、風通しの良い日陰で充分乾かし、特に継ぎ目の部分が充分乾いているか確かめて片付けます。保管も風通しの良い所に。

長持ちさせるには
反ったりゆるんだりの原因は、乾燥のしすぎ、直射日光に長時間当てるのは禁物です。長持ちさせるためにも、日陰干しは大切です。

カビてしまったら
米のとぎ汁に一昼夜浸けてから、タワシでこすって下さい。重傷でなければ、きれいに取ります。

水もれ・タガおち
しばらく使っていなかった樽や飯切りに水を注ぐと、底から水もれしたり、タガおちしたりすることがあります。原因は乾燥のしすぎによるゆるみですが、心配ありません。しばらく水をはっておけば木がふくらんで、水もれしなくなります。

ヤニ(樹脂)がにじみ出たら
正しく保管してあったのに、汚れがベトつきのようなものが出ていたら、それは木に含まれる樹脂がにじみ出たものです。これをヤニと呼びますが、自然なもので害はありません。樹脂が含まれているほど、木は丈夫だと言われています。気になる方は、サンドペーパーでけずりとるか、エタノールでふきとってください。



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