お茶の温度は?お茶の効用

弊社では急須や鉄瓶を扱っております。そこで緑茶についてもちょっと知りたくなりました。
お茶をいれる温度と効能についての記述がありましたので、ご紹介します。
左巻 健男 稲川ますみ著 「科学的に正しい料理のコツ」  日本実業出版社
 お茶の温度は
 茶葉の三大成分は渋みのタンニン、苦みのカフェイン、うまみのテアニンといわれています。その成分はいったい何度くらいで溶けだしてくるのでしょうか。渋みのタンニンや苦みのカフェインは、温度が高ければ高いほどより多く溶け出します。一方60℃くらいになるとうまみのテアニンがうまく溶けだし、タンニンやカフェインが抑えられます。ですから低めの温度でいれたお茶に甘みが感じられるのです。
 ただし、お茶の種類によって、入れるための温度があります。煎茶では90~80℃、玉露では60~50℃がよいとされています。温度によって抽出される物質が違うので、それぞれのお茶の特徴を生かすいれ方があるのです。

種類による適温
煎茶 90~80℃
玉露 60~50℃
玄米茶 番茶 ほうじ茶 熱湯
美味しいお茶の入れ方
1.沸騰したお湯を茶碗に入れて冷ます。(器に1回移すごとに約5℃下がることを目安にする。またこれは茶碗をあらかじめ温める意味もある)
2.茶葉を急須に入れておき冷ました茶碗のお湯を入れる。
3.茶碗に量と濃淡が均一になるように注ぐ。(最後の一滴まで入れる)


 お茶の効用
お茶の成分でカテキンという物質がありますが、これは先ほど出てきた渋みの成分・タンニンの一種です。カテキンパワーはテレビの健康番組でもよく紹介されるように、いろいろな効果があります。老化に対抗する抗酸化作用や虫歯のもとになる細菌の増殖を防止して虫歯のもとになる細菌の増殖を防止してむし歯になりにくくする、コレステロール値、血糖値の上昇を抑えるはたらきがあるのです。また、大変強い殺菌効果があり、食中毒の防止にもつながります。

緑茶にはガン予防効果が認められています。またビタミンCが豊富で風邪の予防効果があります。
カテキンはOー157にも効くとの報道もありました。
ともかく緑茶は「長生きの薬」であるようですね。

抹茶については、さらに成分を「食べる」ということになり、多くの栄養素を吸収できるためさらに有益なようです。

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