新潟駅付近 | 弥彦神社 |
弥彦神社
新潟市から車で弥彦村へ向かう。弥彦神社に参拝するためだ。越後平野は行けども行けども田んぼだ。本当に豊かな大地だと思う。一般の国道も有料道路なみに整備されている。高速道路という感じだが、時々見る信号機が一般道だと認識させてくれる。信号機は関東で見る横型ではなく、縦型だ。これは雪による負荷を防ぎ、信号機の破損を防ぐためだ。車が進むにつれ、遠くに弥彦山がうっすらと見えてくる。弥彦山の標高は634m。特別高い山ではないが、平らな田んぼの中から突如として屹立しているせいか、大きな山に見える。 新潟は北海道に次ぐ、お米の生産量を誇る。「魚沼産コシヒカリ・ブランド」は特に有名。日本一の米所といえるのだろう。 |
弥彦神社付近の通り |
一の鳥居をくぐり小さな川を渡る。そこに架かる橋は神橋と呼ばれる。その橋より進行方向に向かって左手に目を向けると、屋根に被われた神様が渡る橋と言われる玉の橋が目に入る。鬱蒼と茂った木々の中にひっそりとどこか神々しくたたずんでいて、神話の世界を垣間見るようだ。参道をまっすぐ進み、菊のオブジェの展示がある十字路を左に曲がると、二の鳥居が正面に見える。深い森の中にたたずむ鳥居の奥には建造物が確認でき、その先への期待が沸く。鳥居をくぐると正面にその先をの視界を遮るよう左右に塀を構えた随神門が目線より高い位置に見える。その正面には石段を備えている。この門をくぐるまでは、常に天気が悪かったこともあり、深い木立と相まって境内は薄暗い。しかしこの門をくぐるや、急に視界が開け光に満ちた空間が眼前に広がる。正面には拝殿が鎮座し、裏手には拝殿より高い木々が拝殿の存在を際だたせるように並でいる。そしてさらにその奥は、弥彦山がそびえる。木々や山は拝殿に対して借景としての極めて重要な役割を担っているようだ。深い森の参道、参拝経路にある建造物、またその構造、配置は、荘厳で威厳のある拝殿の正面にたたずんだとき、感動や信心がより高めるよう、極めて精緻な工夫、配慮が施されているように感じた。参拝を終え、帰りは同じ参道を通り、途中にある鹿園に立ち寄った。ここでは天根記念物の日本在来の鶏、十数種が種飼育されている。 弥彦神社・・・「おやひこさま」の敬称で親しまれている。正式名は「いやひこじんじゃ」。御祭神は天香山命「アメノカゴヤマノミコト」。社殿は、明治期に大火に遭い炎上、大正5年に再建された。 こちらの宝物殿には大太刀 重要文化財の志田大太刀(しだのおおたち)が奉納されている。 |
拡大 一の鳥居 |
拡大 玉の橋 神様の渡る橋。 |
毎年11月1より24日まで 菊祭りが行われる。 大変盛況で人気があるようだ。 まだ菊祭りは始まっていないが 一部に上記なような展示が行われていた。 |
拡大 二の鳥居。 両サイドには小屋が建てられ 菊祭りの準備が始まっているようだ。 |
拡大 奥に随神門が見える。 |
拡大 拝殿。 奥に弥彦山がそびえる。 |
拡大 |
拡大 鹿苑 |
参拝が終わり、昼食をとりに月岡温泉に向かう。月岡温泉は新潟でも有数の温泉地。ここを訪れるのは、2回目。大正時代に石油を掘ったが、量か品質に問題があり、開発が進まなかった。そのかわり、偶然にわき出た温泉に注目が集まり、その開発の方が進み、現在の温泉地となった。 温泉地へ向かう途中の田んぼには多くの白鳥が飛来していた。何を食べているか聞いたところ、落ち穂とのこと。水のない田で落ち穂を拾っているため頭が黒くなってしまうとのこと。これでは黒鳥だ。本当にそうなのかは、実際近くで見ていないので分からない。 |