河口湖 | 河口湖オルゴールの森

河口湖/河口湖オルゴールの森


その2・河口湖オルゴールの森
 河口湖のホテルに一泊して、今日は何をする・・など、予定は一切ない。とりあえずホテルのスタッフに聞いた。特に推薦して下さったのが、「河口湖 オルゴールの森」だ。即、決定。大変親切で我々家族3人を車で送ってくれた。そしてなにも言わないのに、かさばる荷物を先に駅まで届けてくれた。こういう親切に遭遇するだけで、もう旅は成功といえる。そしてオルゴールの森は十分満足のいく場所であった。
 施設の名称にオルゴールが付いているが、実際のメインは自動演奏楽器にあるように思う。それは、私たちの知っているオルゴール特有の、濁りのない透明感のある単一の響きではなく、深みのある音を含めて、多様な音色を持ち、複雑なハーモニーを奏でる。表現も繊細だ。その自動演奏楽器による生の演奏がいろいろ楽しめる。さらにはチェコ・プラハの弦楽四重奏団の演奏が聴けるのも素晴らしい。
 そして下記の画像をご覧頂くとお分かりいただけるが、場内は極めて美しい。うっとりみとれてしまうヨーロッパ中世の貴族の屋敷、そして水路・池、咲き誇る花々達の見事な調和。私たちを異次元に誘ってくれる。現世とは隔離された、音楽と中世の街。もうこれ以上の組み合わせはない。・・・いや・・・・もう一つ。ビールだ。


場内に入る前に視野に入った建物。ノスタルジックで重厚な作りに、
入る前から「これはいい!」とワクワク。
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入り口付近には
スイス民族衣装を着た女性が立ち、
案内してくれる。
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正面はエントランスホール。
世界最大規模のダンスオルガンがある、
舞踏会場。
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カリヨンの広場を奥に見る。
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右手はオルゴールミュージアム
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エントランスホールの内部。
まさに壮麗だ。
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実際に演奏を聴いた。すごい迫力。
人形達は音に合わせて動く。
見ているだけでも楽しい。
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エントランスホールの天井。豪華だ。
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湖が見える小さな教会。可愛らしい建物。背後の景色とともに楽しみたい。ここでスイス演奏家による
アルプホルンのホルン演奏が、1時間1回行われていた。アルプホルンは人の身の丈より数段長い、キセルのような形をしたホルン。
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ミュージアム・ショップ
世界のオルゴールや輸入菓子
を販売している。
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木々と花々と水の世界。
カリヨンの広場。 拡大
時を告げるカリヨン。
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1時間ごとに士官が現れ、指揮が始まる。
それに合わせて音楽を奏で、噴水が踊る。
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指揮、音楽、噴水が始まった。
暑い!富士の地ビールで一休み。
レストラン「ル・リバージュ」で。
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オルゴールミュージアム。様々なオルゴールの展示と自動演奏楽器の演奏、そしてチェコ・プラハからの演奏家による弦楽四重奏が鑑賞できる。
2階が演奏会場になっている。

 オルゴール・ミュージアムには「タイタニックモデル」という自動演奏楽器がある。今回この楽器の演奏を聴いた。曲目はドボルザークのスラブ舞曲5番だった?かと思う。今まで何気なく聴いていて、それほど注目しなかった曲が、生き生きと感じられた。繊細な演奏と驚く。憂いに満ちた名曲とこの時思った。その後、プラハからきた四重奏団の演奏を鑑賞した。他のお客さんが帰った後、説明して下さった学芸員の方に、質問、感想をいろいろ述べさせていただいた。それに詳しくお答えいただき、またいろいろ教えて頂いた。おまけに演奏器の内部をみせて頂いた。この場より、「ありがとうございました」。

下記の記載は館内にあるタイタニックモデルの説明である。
1912年製のウェルテ社のオーケストリオンでタイタニックモデルのニックネームを有するものです。悲劇の豪華客船タイタニック号の一等船室のサルーンに設置されるべく特別に製作されたものですが、製作が間に合わなかった為に、出航に間に合わず実際にはタイタニック号に乗せることができなかったというドラマチックな歴史を持つ特別な楽器です。その為、8人の音楽家が乗船し、彼らは、この楽器の身代わりとなり海に消えていきました。フルートやオーボエなどの管楽器は勿論のこと、バイオリンやヴィオラ、コントラバスといった弦楽器の音をだすさまざまな材質、形状、サイズの263本のパイプの他、大太鼓やシンバルが組み込まれており、豊かでありながら、繊細な名演奏をします。特にフィルハーモニックオルガンと呼ばれる特定のオルガニストの演奏を再現できる機構を組み入れたものです。

当時の音楽家・芸術家は、音楽とは人に生きる喜びを与えるものという、高い信念を秘めていた。(学芸員の方より教わった)最後まで逃げず、海に消えていった演奏家達は、その信念を最後まで貫いてのだった。タイタニックの映画を見て、私の最も感銘を受けたシーンだ。
オルゴールミュージアムの入り口付近。
豪華な階段を登ると、さらにオルゴールの展示場と
演奏会場がある。演奏会場の正面の演壇の
上には貴重な歴史的自動演奏楽器が
並んでいる。
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フィルハーモニック・オーケストリオン
タイタニックモデル。
繊細で豊かな演奏は、職人の腕より生まれた。
職人は芸術家でもあったと聞く。
全体を写すのを忘れてしまったが。これはピアノだ。だだし普通のピアノではなく、自動演奏ピアノだ。最近では珍しくないが、作られたのが1926年と聞くと驚きだ。学芸員の方がその演奏メカニズムを教えてくれた。これは空気式で、上記のようにシートが筒状に巻かれ、中に無数の穴が空いている。回転して穴から抜けた空気が、ハンマーに命令をだし、音となる。音程、テンポが成立するのは何となく分かるが、「強弱はどうなるのですか」と伺ったところ、その命令も穴4ヶが情報として受け持ち、表現しているとのこと。穴の数がすごく多いのは、たくさんの情報量を詰め込んでいるからなのかと、納得した。ここに据え付けてあるあるシートはリストの「愛の夢」。残念ながら時間の関係で、聴くことは出来なかった。相当に繊細な表現が出来るとのこと。

(左画像)オルゴールミュージアムでの展示のひとつ。シャンデリアに明かりがともり音楽とともに
舞踏会が行われるよう。
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(右画像)薔薇庭園と香水瓶
日本唯一の薔薇庭園。香水瓶、蒸留器も展示されている。
薔薇庭園はちょうど出口に向かう位置に配置されていて、帰りにはたくさんのバラ達が見送ってくれる。帰るのが惜しくなる。
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見事な配置
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これもバラ?
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