貧血 鉄不足 体質より偏食から

朝日新聞 2月11日 朝刊 に女性の貧血に関する気になる記事がありましたので、ご紹介したいと思います。(朝日新聞 元気 からだ より)
貧血 鉄不足 体質より偏食から---------
女性の活力奪う大敵 陰に潜む怖い病気も
何となく体がだるい、肩こりや、息切れも------そんな女性は、「貧血」になっていることが少なくないようです。.............(石田 勲)
「貧血の女性がこんなに多いとは。自覚症状のある人もいたはずです」
 昨年秋、恵寿病院(長崎県諌早市)の木下研一郎院長は驚いた。
女子職員の3割
病院と併設の老人ホームに献血車がやって来た。献血に応じようとした職員のうち、看護婦ら女性は24歳~50歳の100人。ところが、そのうち40人が、血液の比重が基準以下で献血できなかったのだ。
 日本赤十字社によると、比重不足で不適格とされる女性は16~18%。・・・・・・・・・・・
 貧血は、血液成分のうち、酸素の運び役・ヘモグロビンが減少して起こる。世界保健機構(WHO)は、成人女性では血液100ミリリットル中、ヘモグロビンが12グラム以下を「貧血」と定めている。 (日赤の献血不適格の基準は12.5グラム以下でもっと厳しい。)
煎餅をバリバリ
貧血は、生理のある女性に圧倒的に多く、成人女性の10人に1人程度とみられる。若い人では3~4人に1人というデータもある。
 症状は様々だ。疲れやすい、だるい、頭痛、どうき、息切れ、めまい、肩こり・・・・・・・。慢性化すると、舌の表面がツルツルになって食事中にしみたり、唇の端に口角炎ができたり、つめがスプーン状に反ったりしてしまう。氷や煎餅など、硬いものを衝撃的にバリバリ食べてしまう異常行動がでる人もいる。・・・・・・・・・・・日常生活や学校に支障が出ている人も少なくありません。症状が徐々に進むため、それが自分の体質と誤解しがちです」と警告する。
 ヘモグロビンは、鉄とたんぱく質からできている。貧血の約7割は、その鉄が不足した「鉄欠乏性貧血」だ
.........政府は、成人女性の1日の鉄の所要量を12ミリグラム、妊婦は20ミリグラムと定めている。
 だが、管理栄養士で女子栄養短大講師の竹内富貴子さんが、ある専門学校で、18~25歳の生徒200人に数日間の食事内容を書き出してもらい、鉄の所要量を算出してみると、平均10ミリグラム、所要量の半分の6ミリグラムという生徒もいた。
 なぜ、摂取不足に陥りがちなのだろう。竹内さんは、「鉄分は、手をかけて調理しないと食べにくい食材に多く含まれるのです」と指摘する。
 若い女性の間で、偏食や無理なダイエットが増えていることも、摂取不足の背景になっているとみられる。「バランスのよい食事はとても大切。特に妊婦は注意して」というのが竹内さんの助言だ。
まず検査うけて
ただし、子宮筋腫など軽視できない病気が隠れていて、失血量が多いと、鉄分の摂取を増やすだけでなく、「蛇口」を締める治療が欠かせない。
●鉄を多く含む食品 肉 魚 レバー ひじき ほうれん草 大豆などがあります。
また鉄鍋、鉄瓶など鉄の調理道具も、私たちに非常に吸収のいい多くの鉄分を提供してくれす。



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