神宮外苑(じんぐうがいえん)


 明治神宮には内苑と外苑があって、私たちが一般的に明治神宮と呼んでいるのは内苑だ。神宮外苑も明治神宮であって、私たちは「神宮外苑」とよく呼んでいるが、正しくは明治神宮外苑ということになる。どちらも明治神宮ではあるが、内苑は神社を基調とした様式であり、外苑は洋式となっている。この点は大きく違う。また内苑は塀に囲まれ、その地区がきっちり確定されているが、外苑はそれがない。境界線は見られない。
 東京に住んでいるのにもかかわらず、神宮外苑に足を運ぶのは今回が初めて。実は現在、社会人1年生になった息子が通っていた高校がここにある。ひどい話だが、息子の通った高校を一度も見ていない。今回は家族が国立競技場で催されているフリマにいくということで、よいチャンスと私も出向いた。
 神宮外苑というと国立競技場を始めとして、いろいろなスポーツ施設があって、たくさんの緑に覆われた大変美しい街とのイメージがある。今回は銀座線・外苑前駅を降りて国立競技場への道のりの小さな観光だ。後で分かったのだが、外苑には、威厳のあるクラシック洋風作りの聖徳記念絵画館があり、そこを基点に美しい銀杏並木が走っている。メディア・ドラマにもよく登場している。ここは神宮外苑の見どころなのだが、見られなかった。知らなかったのだ。ほんのちょっと足をのばせば簡単に見られたのに。ちょっと下調べして行くべきだった。


左画像 銀座線の「青山一丁目」駅
この次が目的地の外苑前駅。

どうして写真を撮ったかというと、柱が鉄骨で、鋲がうたれていたからだ。この鋲が珍しく、妙に楽しい。銀座線は、1927年(昭和2年)に開通。日本で最初の地下鉄である。
拡大

秩父宮ラグビー場。
国立競技場の一施設となっているようだ。
青山高校。
神宮球場へ。
東京ヤクルトスワローズの本拠地。また
大学野球のメッカ。
拡大
神宮球場
東京六大学野球が開催されているのか
黒い学生服に独特な学生帽をかぶった学生に
何度か出会った。
國學院高校。 神宮第二球場。
ある交差点付近の緑地帯。 広い通りが小さい子供のための
サイクリング場となっていた。
拡大
神宮球場を取り巻く緑。
拡大
国立競技場内の木々。



 国立競技場 正式には「国立霞ヶ丘競技場」。収容人員は5万強。東京オリンピック、世界陸上、トヨタカップなどが行われた。実際、国立競技場を調べてみると、スタジアム内部及び敷地内には、プール、体育館、博物館、会議室などがあり、陸上競技やサッカーのみならず、スポーツ振興のために幅広く活躍しているようだ。また敷地内は緑が豊かで、コンクリート建築と良く調和し、神宮外苑を美しく彩っている施設のひとつになっている。中に入りたかったが、残念ながら入場はできなかった。今日の目的は国立競技場内で行われているフリマだ。国立競技場の敷地に沿って、1周できるよう、おおよそ円周をなす公道がある。そのとある一点に到着したのだが、巨大で楕円の建物ゆえ、見通しがきかない。勘でその円周をなす道を歩いたら、目的地のフリマに着くのにほぼ競技場の道を1周した。つまり反対方向へ向かえば、70~80mで目的地にたどり着けるはずが、逆方向に回ったためかなりの距離(1km位?)を歩いてしまったのだ。もっとも、初めての見る競技場なので、不合理な方向へ向かったのは逆に有意義なことだった。

聖火台側にある門のひとつ。 拡大
北一門。スポーツ博物館入り口。
拡大
マラソン門。
拡大
国立競技場に隣接した公園。国立競技場の
一画と言ってもいいのかもしれない?
拡大
中央門。
拡大
中央門付近より望む、NTTドコモ代々木ビル。
エンパイヤステートビルのようだ。
東京体育館。 国立競技場内で行われたフリマ。



拡大
神宮外苑を象徴するような通り。
拡大
神宮外苑内の公園の一画。
拡大
日本青年館。二代目の青年館。
ホテルやホールの施設がある。
大正14年、全国の青年団員の寄付により
建設された。全国青年団運動の拠点。

明治公園から望む日本青年館。



▲こだわりやさん生活倶楽部へ ▲TOPページ