岩鋳 マルチオーブンの週間ダイヤモンド掲載記事

▲岩鋳 マルチオーブン

アメリカの建国時代、新大陸に渡った人びとは、
ふるさとヨーロッパの台所にあったぶ厚い鋳鉄製の鍋を懐かしんだという。
一台で煮る、焼く、炊くなどをこなす万能鍋は、
オランダ系の商人が売り歩いたことから「ダッチオーブン」と呼ばれた。
西部開拓時代になると、ダッチオーブンは台所から戸外に進出し、荒野の焚火に置かれ活躍することになる。油を吸い、使い込まれて黒くツヤを帯びたダッチオーブンには、愛情と尊敬から
「ブラック・ポット」の呼び名が与えられ、家宝のように大切に扱われたという。このダッチオーブンをアウトドアで愛用する人が日本でも急増している。岩手県盛岡市の南部鉄器メーカー「岩鋳」では、[マルチオープン」の商品名で販売しているダッチオーブンの素材である鋳鉄は、熱の保持力が高く、熱ムラが少ないことが特長。蓋をすると気密性の高い空間が、食材の旨味を外に逃がさずに短時間で芯まで熱の通った料理を作り上げることができる。

岩鋳のマルチオーブンは、煮る、焼く、炊くのダッチオーブンの基本的な機能に、五徳やロストルなどの部品を追加することで燻す、蒸すを実現。機能が充実したマルチオーブンは、台所からアウトドアまでマルチなシーンで威力を発揮する。鋳鉄製の鍋は、愛情と工夫に正直にこたえる。この万能鍋をブラック・ポットに育て上げたら、料理の腕は相当に上達しているはずだ。(構成・成田貞雄)



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