お櫃でおいしいごはん


ご飯を美味くする。
何かと忙しい、現代人。朝ご飯だってゆっくり食べていられない人も多いのでは。
朝の炊きたてご飯が残ってしまっても、夕飯においしく食べたい。そんな時に、木のおひつに入れておいたご飯は一味違います。
おひつのご飯は、冷めてもおいしい。
電子ジャーの中で冷めたご飯が、ガチガチと固まっておいしくないのは、余分な水分を含んだまま冷やされるせい。木のおひつの中へ入れたご飯は、木肌が余分な水分を吸ってくれるおかげで、冷めてもやわらかく、おいしくいただけます。
入れるだけで、おいしくなる。
おいしいご飯に欠かせないのが、木のおひつ。お釜から直接お茶碗によそっても悪くはありませんが、味わいの点で、少し損をしていることになります。炊きあがった熱々のご飯をおひつに移し、全体をしゃもじで軽くほぐす。すると、ご飯の一粒一粒が空気にふれ、もっちりした粘りとツヤ、旨味がでてきます。余分な水気は木が吸収しながら吸いとって、ご飯がべたつくのを防いでくれます。