各「木」の特徴
<1月 檜 ヒノキ> ヒノキ科の常緑高木。山地に自生するが、多くは植林。高さ30~40メートル。樹皮は赤褐色で縦に裂け、小枝に鱗片(りんぺん)状の葉が密に対生する。4月ごろ、雄花と雌花とがつき、球形の実を結ぶ。材は淡黄色で光沢があり、耐水力が強く、建築その他に重用される。また神事で木をこすって火を出すのにも用いる。同科の裸子植物にはサワラ・クロベ・アスナロなども含まれる。(デジタル大辞泉より) <2月 栂 ツガ> マツ科の常緑高木。山地に自生。幹は直立し,30メートルに達する。葉は線形で枝に二列に密生する。雌雄同株。雌花・雄花とも枝端に単生。球果は小さい長卵形。材は建材・器具材・パルプに,樹皮からはタンニンをとる。近縁種にコメツガ・カナダツガなど。トガ。栂の木。(大辞林 第三版より) <3月 桜 サクラ> バラ科サクラ属の落葉高木または低木。北半球の温帯と暖帯に分布し20~30種がある。日本に最も種類が多く,奈良時代から栽植され,園芸品種も多い。春,葉に先立ちまたは同時に開花。花は淡紅色ないし白色の五弁花で,八重咲きのものもある。西洋実桜(みざくら)の実はサクランボといい,食用。材は器具・版木・薪炭用。重弁の花を塩漬けにして桜湯として飲み,葉は桜餅に使用。染井吉野が代表的であるが,山桜・江戸彼岸・大島桜・八重桜も各地に植えられている。日本の国花。 (大辞林 第三版より) <4月 銀杏 イチョウ> イチョウ科の裸子植物。一科一種。落葉高木で、高さ約30メートルに達する。葉は扇形で中央に裂け目があり、秋に黄葉する。雌雄異株。春、葉の付け根に、尾のような雄花、柄のある2個の胚珠(はいしゅ)をもつ雌花をつけ、4月ごろ受粉し、9月ごろ精子によって受精が行われる。果実は丸く、外種皮は熟すと黄橙(おうとう)色で、内種皮は白い殻となって種子を包む。種子は銀杏(ぎんなん)とよばれ、食用。幹や枝から気根を垂らすことがあり、乳(ちち)の木ともいう。中国の原産で、盆栽や街路樹に多用され、材は碁盤・将棋盤などに使われる。(デジタル大辞泉より) <5月 楢 ナラ> ブナ科コナラ属Quercusのコナラ亜属Lepidobalanusのうち、落葉性の種をさす総称。日本ではコナラ、ミズナラ、ナラガシワを一般にナラ類とし、同亜属のクヌギ、カシワなどは含まない。ナラ類のうちコナラは日本全土の低山地から平地の雑木林に普通に分布する。古来より薪(まき)やナラ炭として重要であったが、近年はもっぱらシイタケ栽培の原木として利用されるくらいである。 また、コナラより高い所に生育するミズナラは大径木が残っており、高級家具材として有用となってきている。一方、ナラと対照されるカシ類はコナラ属アカガシ亜属Cychrobalanopsisに含まれ、すべて常緑であり、東南アジアと日本のみに約50種が分布する。(日本大百科全書(ニッポニカ)より) <6月 桑 クワ> クワ科クワ属の落葉樹の総称。品種や変種が多い。葉は卵形でしばしば三~五裂する。雌雄異株または同株で,春,葉腋に淡黄色の小花を穂状につける。実は赤黒く熟し甘い。山野に自生し,また葉を蚕の飼料とするため栽植する。樹皮は黄色染料や和紙の原料,材は床柱や器具材とし,根皮は桑白皮(そうはくひ)といい,消炎・利尿・緩下薬に用いる。(大辞林 第三版より) <7月 梻 タモ> 家具や装飾材、日常器具の材料として利用されるほか、合板の材料にも用いられる。 また硬質で弾力性に富むため、野球のバットやテニスのラケットに使用される素材でもある。成長がよく、年輪幅が広いと重厚になり、成長が悪いと軽くなる。成長のよいものは運動用具材に。成長の悪いものは家具材として重宝される。 日本では北海道と本州に分布し、北海道に多く産する。植林も盛ん。 本州では山間の沢沿いで見かける。 根が冠水しても生きているため、たびたび水没するような人造湖の壁面にも生育する。(ウィキペディアより) <8月 欅 ケヤキ> ニレ科の落葉高木。山野にみられ、高さは約30メートルにまで達し、よく枝分かれする。葉は卵形で先がとがり、縁にぎざぎざがある。春、淡黄色の小花を新しい枝につける。材は良質で、建築・家具などに使用。つきのき。つきげやき。 (デジタル大辞泉より) <9月 樫 カシ> ブナ科の一群の常緑高木。シラカシ・アカガシ・アラカシ・ウラジロガシなどの総称。日本では中部地方から南に生育し、高さ約20メートルに達する。果実はどんぐりで、でんぷんを多量に含む。材は堅く、弾力性があり、建築材や農器具材・炭として利用。(デジタル大辞泉より) <10月 栗 クリ> ブナ科の落葉高木。山中に生え,また果樹として栽植。雌雄同株。葉は狭長楕円形。六月頃,数個の雌花と黄白色の雄花穂をつけ,秋,いがに包まれた果実は食用。材は重硬で,腐りにくく建築土台・枕木・家具用。 (大辞林 第三版より) <11月 ウォールナット> クルミ科 Juglans 属 の落葉広葉樹。クルミの木の事で漢字では胡桃。英名はWalnut。木質は重硬で衝撃に強く、強度と粘りがあり、また狂いが少なく加工性や、ペンキやステインによくなじみ、艶出し加工で美しく仕上がるといった着色性も良いという特性を持つ。ドア材、造作材、フローリング材、内装パネル材といった建材から、高級家具材や工芸用材まで幅広く使用されている。 (「リフォーム ホームプロ」による、リフォームに関する用語集より) <12月 マホガニー> センダン科の常緑大高木。高さ約30メートルになる。葉は羽状複葉。夏に黄緑色の花がつき、卵形の実を結ぶ。材は紅黒色で堅く、磨くと光沢が出るので家具材などにする。北アメリカのフロリダ・西インド諸島の原産。 (デジタル大辞泉より) |