コーヒーはどうして身体にいいの
カリタ 小雑誌 coffee time 「コーヒーのホッとするお話」より |
コーヒーはどうして身体にいいの コーヒーにはカフェインが含まれます。そのカフェインには「自律神経の働きを高める」、「集中力を高め作業能力を向上させる」、「運動能力を向上させる」など様々な効果が明らかになっています。またカフェインは交感神経を刺激して、体脂肪の燃焼を促進させる作用があることが知られています。 コーヒーの薬用成分の中で、カフェインよりも多く含まれているのがクロロゲン酸類です。近年とりわけ注目を集めています。それはガンや糖尿病、動脈硬化などの予防に効果があるという研究結果が相次いで報告されているからです。その中心的な役割を担っているのが、クロロゲン酸類の抗酸化作用と言われています。 ●コーヒーで生活習慣病対策 ・1日に7杯以上コーヒーを摂取する人では、1日2杯以下の人に比べ2型糖尿病の危険度が1/2になる。(オランダのDr.vanDamらの調査) ・1日3~4杯のコーヒーを飲んだ場合、飲まない人に比べ女性で29%、男性で27%糖尿病にかかる率が減少。 ・1日10杯以上飲んだ場合は、女性で79%、男性で55%の減少。 (フィンランド国立公衆衛生研究所の調査) ・2型糖尿病を発症する相対危険度はコーヒー飲まない人を1とすると、1日1~2杯飲む人は0.72。 3~4杯では0.67。 5杯以上飲む人は0.64。 コーヒー5杯で、糖尿病になるリスクが約4割低下するという結果がでる。 (九州大学大学院医学研究院予防医学分野の古野純典教授らの研究) ・コーヒーを飲む回数が「週5回以上」の人は、「週1回未満」の人に比べて、2型糖尿病を発症するリスクが約半分。(虎ノ門病院内分泌代謝科(当時)の野田光彦部長らの調査) ●ダイエット効果 内臓や血管の働きをコントロールしている自律神経には、「交感神経」と「副交感神経」2つがあります。このうち「交感神経」が私たちの体重や体脂肪の量を調整しています。(交感神経は食欲を抑制し、脂肪を消費させる働きがある)コーヒーを飲むと、この自律神経の働きが促進され、脂肪の代謝を高める効果が得られることが分かってきた。 ・自律神経の活動を、心拍変動、パワースペクトル、呼吸商という値について調べられ、カフェイン入り、カフェインレスとも、顕著に脂肪代謝を高めることが認められました。 (京都大学大学院人間・環境学研究科の森谷敏夫教授らの研究より) ●食べ過ぎ防止 コーヒーが人間の感覚に与える実験を行った。その結果、食前にコーヒーを飲むと空腹感が抑えられるという結果が得られた。食前か食後かでコーヒーを飲むタイミングを工夫することによって、より大きな効果が期待できそう。 (名古屋大学総合保健体育科学センターの近藤孝晴教授らの調査より) ●冷え性、高血圧の人におすすめ コーヒーのカフェインには、心臓の働きをよくし、毛細血管を広げ、血液の循環をよくする働きがあります。冷え性の人や肩こりの人がコーヒーを飲むと、症状が改善することがありますが、これは血液の循環がよくなるためであり、これらをコントロールしているのが自律神経です。・・・・・・・・・・・・・ カフェインは末端の毛細血管まで広げる作用があるため、その結果、高血圧の人には血圧を下げるように作用することになります。 倦怠感、食欲不振、不眠、動悸なども、自律神経の機能が低下している人に起こりやすい症状です。 |