ポテトングが紹介されました。

朝日新聞夕刊 8月17日(火)より
ポテトチップス 手を汚さずに

 ポテトチップスを手で直接つままずに食べる道具が相次いで発売され、好調な売り上げを見せている。パソコンやテレビゲームが普及する中、手を汚さずに「ながら食べ」をしたい人が増えているためで、各メーカーは増産に励んでいる。(山吉健太郎)

 名古屋市中村区の東急ハンズ名古屋店は今年3月、ポテトチップス用のトング「ポテトング」(399円)を発売した。同店で5カ月で約2千個も売れるヒット商品になり、5月からは全国の東急ハンズを中心に、販路を拡大した。

 開発したのは、名古屋店でキッチン用品を担当する三田祐子さん(30)。昨年、友人男性から「ポテトチップスをはしで食べている」と聞き、驚いた。ゲームのコントローラーやパソコンのキーボードがべたつくのが嫌なためで、滑りやすい塗りばしではなく、割りばしがいいのだという。職場の男性に聞いたり、インターネットのブログを見たりすると意外に「割りばし派」が多いことがわかり、岐阜県関市の調理器具製造業・川嶋工業に製造を依頼した。全国販売へと拡大した今、工場はフル稼働という。これまでの出荷数は5万個にのぼるという。

 長さは18.5センチ。チップスだけでなく、細長いスナック菓子や太いスナック菓子、さらに漬物や梅干しも取れるよう、先端部の滑り止めや握り心地に工夫をこらした。「これがあれば割りばしは不要だし、手づかみ派の人もティッシュを使わずに済む、エコ商品でもあります」と三田さんは話す。

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 ポテトチップスの国内最大手・カルビー(東京都千代田区)によると、油や塩が手につくことを気にする声は昔から寄せられていた。広報担当者は「こうした道具で手が気にならなくなり、オフィスでの需要が増えてくれればありがたい」と歓迎している。



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