偽装鶏肉の問題・鶏肉を見分ける

鶏肉の生産国や産地の偽装が後を絶たない。この原因の裏には単純に安い単価の物を品質に見合わない高い価格で販売し、利益を上げることがまずあるだろう。しかしそれだけでないようだ。
 
 デフレ化の現在、量販店が現在の消費者の嗜好に合う安心で品質の良い鶏肉を、大量に安い価格要求で業者に引き合いを入れる。供給業者は売りたいが為に無理にそれに応えようとする。その時発生する一時的な品薄状況を穴埋めするため、要求された品質以下の鶏肉を混ぜる。特にBSE(狂牛病)の影響で鶏肉の需要が増えているときだけに、この不正はおきやすい。
 
 その時問題となることは、供給業者が利益を上げることより、断ることにより、継続してきた商売を断ってしまうこと、今後の商権を失ってしまうことを最も恐れるのだろう。
 
 また価格がBSE(狂牛病)の影響で上がってきているにも関わらず、現在の社会的デフレ環境が、自然の価格上昇を許してくれない面もあると思う。(しかしこれはどの業種も同じであって許せることでないが)
 
 はじめは、鶏肉偽装を良心の呵責にさいなまれ行っていたものが、「なんだ なんともないじゃないか どうせ分かりはしない」と考え常習化していく。これは怖い。そのとき良くても永い商売のサイクルの中でそんなこと続くはずがない、「誠実が最大の商い」という当たり前の商売倫理が欠如していく。
 いったいどうなってしまったのか。目先ばかり追いかけても最後は悲劇が待っているのは分かっているはずなのに
朝日新聞に鶏肉の見分け方が掲載されていました。ここでご紹介します。
2002/3/15 朝刊  『検証』より

産地などが正しい表示かどうか、価格に見合った新鮮な肉かどうか。東京都内に専門店を構え、鶏肉を扱って40年以上というプロに、見抜き方のポイントを聞いた。
表示 外国産鶏肉は一部中国を除き、凍結品か解凍品(表示義務あり)。国産は凍結されない「生鮮品」。
値段 価格は必ず品質に見合っている。「安さ」に振り回されないで。

●肉汁 外国産の解凍品を国産品と偽っている時の目安のひとつ。鮮度が落ちると赤い肉汁がよく出るようになる。

●弾力 パックの上から軽く押して、硬い感触があれば新鮮。古いと張りがなくなる。

●毛穴 毛穴(ぼつぼつ)の盛り上がりがはっきり見えていると鮮度が高い。

●切り口 ジャンボレッグと呼ばれる米国産もも肉は、機械処理のため、上部が点線のようにスパッと切れ、欠けている。

●色 古くなるとピンク色がさめて白っぽくなり、部位によっては黒ずんだ赤色になる。
この新聞の掲載の中にこういう記事がありました。ご注意ください。
「よく『無薬飼育』をうたった商品を見るが、抗生物質を全く使わないエサで育てるには実験場並の設備とコストがかかる。しかも下手をすれば全滅する。ビジネスにするなら値段は相当高くしないと見合わない」。そういった銘柄モノが安値で大量に出回ること自体、本来あり得ない、というのだ。
■不正を正すと同時に、消費者自身ももっと勉強しないといけないようですね。