「サ・シ・ス・セ・ソ」の意味は?

調味料、入れる順番は?
サシスセソの意味


「すこし甘味が足りないみたいだ」と思い、砂糖を加えたけれど、煮汁が甘くなるばかりで、
問題の材料は、全然甘味がつかない。これは煮物にありがちなミスです。
味つけの順番を間違えたために起こしたミスです。

味つけの「サ・シ・ス・セ・ソ」のことをご存じの方は、かなりいらっしゃると思います。
ちょっとここに並べてみます。ご存じの方は、復習のつもりで。

」は砂糖・酒
」は塩、
」は酢、
」は醤油(昔は醤油をセウユと書いていたそうです)
」はみそ

上記の様になります。
上記の順番で味つけすると上手に味付けできるという、昔からの生活の知恵があります。
 
○塩より砂糖が先の理由塩を先に加えると材料がしまり、
                 後から甘味を加えても味がしみにくくなる。


○塩の後に酢を入れるのは酢は塩味をやわらげる効果があるので、
                  塩の後に加えてあじを調節する。


○最後に醤油、みそを入れるのはせっかくある醤油やみその香りを、逃さないため

これが「サシスセソ」の順番の理由のようです。
 
※「サシスセソ」の例は、イモ類やゴボウなど火の通りにくい材料を先にやわらかく煮て
から味つけする場合に適応されます。
(煮魚や下ゆでしたタケノコ、高野豆腐のように火が通りやすいものは
、先に煮汁を作ってから材料を加えます。)

注意として

家庭料理の場合、あまり砂糖を使いすぎると、味が単調になりがちです。
お総菜にはミリンか、酒をひと煮たちさせた「煮きり」を使うのもよいでしょう。

塩の使用量は、とくに子どものいる家庭では、ひかえ気味にしましょう。
小さいうちから、薄味に慣らしておきましょう。
(幼少期から塩辛いものを好むようになると、胃ガンや血管の疾患の成人病をおこしやすく
なるからです。なお、醤油は香りづけに使いたいものです。)

参照
ホームライフセミナー著 「家事」基本の便利帳
古谷三敏著 おばあちゃんの台所秘伝
                                            (T、Nakayama)