お茶漬け大好き

 お茶漬けが嫌いな人ってあまり聞きません。食欲がないとき、お酒の後、夜食など特に私などは食します。また子供達も大好きなようです。しかし、しっかりと食事をとらなくてはいけないときに最初からお茶漬けというのも、栄養が偏るし困ったものです。
 大人だって同じです。簡単でいいやと言って、某メーカのお茶漬けの素で年中簡単に済ますのももちろん困りものです。私の場合、お茶漬けの素を使うときは、梅干しの果肉、海苔、三つ葉、生わさび、鮭のほぐしたものなどを添えて、豪華?に食しています。そのときお茶漬けの素は、1/2位~2/3しか使いません。(しかしときたま食べるとお茶漬けの素っておいしいですよね)
 
 ここでお茶漬けもどき、というか西洋お茶漬けをご紹介します。お茶は使わないので、お茶漬けとは言いませんが。

  まず鶏のモモ肉を固まりのままコンソメで煮ます。塩と胡椒で味付けするのも加味して最終的に少し薄目のスープの濃さになるようにします。この煮た後のスープは、お茶の代わりにごはんの上にかけますので、多めに水が必用です。肉が煮えましたら取り出し細めに裂きます。その他に材料として、たくあんを細く切ったもの、柴漬けの小さく切ったもの、三つ葉、わさびを用意しておきます。
 大きめの器にごはんをよそって、先ほどの鶏肉、たくあん、柴漬けをのっけて、肉をとしだした後のスープの味付けを確認し、ぬるくなったら再度温め、ごはんの上にたっぷりかけます。そして最後に三つ葉、わさびをのせて出来上がりです。簡単、おしゃれで、うまいのです。子供達も大喜びで食べてくれます。スープをさらに薄めにして、お茶漬けの素とミックスして食べるのもいいかもしれません。

さらにもう一つ
お茶漬けは、ご飯の上に海苔やわさびやあられがのって、お茶をかけたものというイメージが強いのですが、ただご飯の上にお茶をかけて、それにあったおかずで食べることも多いはずです。我が家では、これに関して親から受け継いだ、変な食べ方があります。それは、コロッケ、特に肉のできるだけ入っていない純粋のポテトコロッケ(間違ってもクリームコロッケではいけません)にウスターソース(濃いソースではいけません)をかけ、一晩ねかせ(冷蔵庫で)、ご飯にお茶をかけたお茶漬けを、ほおばりながらコロッケを食べるのです。お茶とご飯のさっぱりした中に、ウスターソースの酸味と香辛料、それがしみこんだじゃがいもの味が口の中でミックスされ、また温かいお茶と冷えたコロッケ対比が刺激となり、最高の味わいです。コロッケは、植物油で揚げたものがベストです。また濃いソースは口の中での調和を乱します。あくまでもウスターソースです。また出来立て時にソースをかけ、よくしみこませておいた方が良いのです。
 子供も大好きで、私と取り合いになります。だから我が家では、冷えてソースをかけたコロッケができたてよりずっと人気があります。この食べ方、親の代からですので、三代にわたり、我が家の立派な文化となっています。奇異な感があると思いますが、だまされたと思って、一度挑戦してみることをお奨めします。