献立に役に立つ6つの基礎食品群
食品の分類にはいろいろあるようですが、ここに引用させてもらった「6つの基礎食品群」は、アメリカで 行われていた分類を厚生省が日本に合うようアレンジしたものだそうです。偏らないように栄養をとるには この6つからまんべんなくとることと、さらにその中でも例えば野菜ならいろいろな種類をとるようにすることが大事だと思います。上手に栄養をとって健康に、そして成人病を予防しましょう。 |
PHP研究所 西崎 統・鈴木 園子 著 「専門医がやさしく教える 食品成分表」より
食品群 | 栄養的特徴 | 主な食品 | 成人1人あたりの 1日の摂取目安量 |
第1群 |
筋肉や血、骨を作る良質のたんぱく質の供給源。エネルギー源としても不可欠。脂肪、カルシウム、鉄、ビタミンA・B郡なども含まれてる。 ※たんぱく質=筋肉 臓器 人体全ての細胞原形質の主成分 成人が1日必用なたんぱく質の量は、体重1Kgにつき1.0g~1.2g |
魚、肉、卵、大豆、大豆製品 | 魚60g(切り身1切れ)+牛もも肉60g+卵50g(1個)+豆腐100g(1/3丁) |
第2群 | 骨や歯を丈夫にし、からだの各機能を調整するカルシウムの供給源。牛乳、乳製品にはたんぱく質、ビタミンB2なども豊富に含まれている。 ※カルシウム=丈夫な骨や歯を作る。血液の凝固作用を促進する。イライラを鎮める。 1日の所要量は成人600mg。 |
牛乳、乳製品、海草、小魚 | 牛乳200ml+チーズ50g(2~3切れ)+乾燥わかめ2g+ちりめんじゃこ10g |
第3群 | 皮膚や粘膜の保護、ガン予防などに有効なカロチンの供給源。カロチン以外のビタミン、ミネラル、食物繊維なども豊富に含まれている。 ※カロチン=一般にビタミンAと呼ばれる。 動物に含まれるものをレチノール。おもに植物組織に含まれるものがカロチン。これらは皮膚や粘膜の健康を保つ。免疫力を強化して細菌やウイルスから体を守る。ガンを防ぐ。 ※ミネラル(無機質)=人間の体を構成している元素の中で人間が合成できない食物から取り入れなくてはならない元素。カルシウム、リン、鉄、ナトリウム、カリウムなど(下記参照)。 |
緑黄色野菜 | にんじん50g(1/3本)+小松菜50g(1/6束) |
第4群 | からだの機能を調整するビタミンCの供給源。ミネラル、食物繊維も豊富で、ビタミンB郡(下記参照)を含むものもある。野菜を中心にとるのが望ましい。 ※ビタミンC=免疫力を高める、ストレスの抵抗力を高める、鉄の吸収を助ける、肌を美しく保つ、 活性酸素の害から守る、ガン、動脈硬化を予防する。成人で50mg必用。しかし調理による損失があるので多めに。喫煙者 ストレスの多い人は多めに。 |
淡色野菜、果物 | キャベツ100g(2~3枚)+大根100g(輪切り3cm)+いちご100g(5粒) |
第5群 | 糖質性のエネルギー源。いも類はビタミンC、食物繊維、カリウムなどの供給源にもなる。穀類、砂糖、甘い菓子などは摂取量に注意が必要。 炭水化物はこの郡。 |
穀類、いも類、砂糖、甘い菓子 | ごはん300g(軽く3膳)+じゃがいも80g(1個)+砂糖20g(大さじ2強) |
第6群 | 脂肪性のエネルギー源。生活習慣病予防の観点から、できるだけ植物性の食品でとるのが望ましい。ただし、植物性でもとりすぎは禁物。 |
油脂類、脂肪の多い食品 | サラダ油15g(大さじ1強)+マーガリン10g(大さじ1弱) |
■ビタミンB郡の説明
B1 | 成長を促進、心臓 筋肉 脳 神経の働きを正常にする、心身疲労を取り除く。 1日で、成人男子で0.8~1.0mg 成人女子で0.7~0.9mg必用。 喫煙者 お酒を飲む人 甘党の人 運動量の多い人は多めに。 |
B2 | 皮膚や粘膜を健康に保つ、体脂肪の蓄積を防ぐ、動脈硬化を予防する、視力低下を防ぐなど。1日で、成人男子で1.2~1.4mg 成人女子で1.0~1.1mg必用。 高脂血症 糖尿病 お酒を飲む人は多めに。 |
B3 | ナイアシン ニコチン酸とも呼ぶ。皮膚や粘膜を丈夫にする、消化器系の健康を守る、血行を促進するなど。、成人男子で14~17mg 成人女子で12~13mg必用。 |
■ミネラル(無機質の種類)カルシウム以外
リン | カルシウムと協力して骨や歯を丈夫にする、成長を促進する、脂肪 糖質の代謝をスムーズにするなど。とりすぎるとカルシウムの吸収を妨げるので注意。 |
鉄 | 赤血球のヘモグロビンや筋肉のミオグロビンを作る、病気への抵抗力をつける、疲労の回復を助けるなど。、成人男子で10mg 成人女子で10~12mg必用。 |
ナトリウム | 筋肉や神経の興奮を弱める、細胞液の浸透圧を一定に保つように調整する。体液のアルカリ性を保つなど。とりすぎは高血圧や動脈硬化の原因になる。よく食塩摂取は10g以下にと言われる。 |
カリウム | 細胞液の浸透圧を一定に保つように調整する、ナトリウムの排出を促す、脳の働きを活性化するなど。 |